つい最近、heartleafの「landscape」っていう曲を初音ミクちゃんに歌っていただいたものをニコニコ動画にて公開いたしました。
まだまだ調教歴が短いので、全然分かりきれてないですが、ちょっとかじったくらいでも色々とバンドとかにも有益なフィードバックがあるんじゃないかな??と思い、今回はボカロを始めてみて分かってきたメリットをまとめてみたいと思います。
音楽的知識が身に付く
僕は長いこと色んなバンドで活動してきたんですが、バンドマンて割と学問的には音楽を学ばないんだなあ、という事を学びました。
特に譜面的なものだとか理論だとか、全体的な音場やミックス~マスタリングまでの音響知識を貪欲にやるバンドってあんまり居ないんですよね。
ボカロをやるには最低限のDTMの知識も必要だし、それらを自分一人で完結させることも至極当然のように行われています。
一つの楽器の知識だけではなく、全体の音を理解できたり、ミックスやマスタリングなどの編集知識を養えるということは、バンドをやるに際してもとても有益なメソッドだと考えます。
このことから、自分の音楽知識の幅を大きく拡げるポテンシャルはかなりあると思いました。
発声方法を養える
ボカロって、ただ打ち込んで発声させるだけじゃなくて、言葉の母音と子音のバランスを調整したり、その他、歌いかた、口の開きかた、トーン、ブレス感、うまく歌わせるには本当に様々な要素を調整しないといけません。
人間のように、
「ここは感情的に歌ってよ」
とか、
「そこは優しめに歌ってよ」
なんていう抽象的な注文は勿論通じません。
そうなるように、自分で調声するしかない。
自分の歌に自信が無かったり、もっと深く解析したいなら、一度ボカロをいじってみると発見があるかもしれません。
斬新なコード進行やテクニックを学べる
ボカロを使った楽曲は、今や当たり前のように沢山世界に流されています。
もともと音楽家の人が作った限りではなく、音楽経験の殆どないような皆さんがコツコツと勉強をして、いわゆる「P」になっています。
バンドやってると、使うコード進行とかメロディとか割と傾倒してきてしまうんですが、ボカロPの皆さんの使うコード進行やメロディは、バンドのそれとはまた違った味を出してる気がします。
特に僕はバンド出身なので、斬新なアイデアとか展開とか、ボカロPやDTMerの皆さんの作品からはほんとに学びが沢山あります。
バンドに他のエッセンスが欲しかったり、限界値を超えたいのならは、ボカロの世界を一度体験してはいかがでしょうか?
新しいマーケットを拡げられる
自分の曲をセルフカバーすることで、全く新しいマーケットにアプローチする事が出来ます。
僕はheartleafの曲を初音ミクちゃんに歌ってもらう、いうなればセルフカバー的な活動をしてます。
バンドやってると大体ライブハウスを中心とした活動になると思いますが、 一般の社会的に見るとやっぱりライブハウスに出入りする人達の方がマイノリティなんですよね。
その活動の間口をアーティスト側から拡げる可能性をボーカロイドは内包していると思ってます。
例えば、
- 自分のバンドの曲をボカロでセルフカバーして拡散する。
- それに反応したリスナーは、その曲を作った人は誰なのか、どういう活動をしているのかを調べます。
- そうすると、実は現実世界のバンドの曲だという事を知ります。
- 結果、自分のバンドの布教活動になる。
という流れが分かりやすいかもですね。
新しい音楽に挑戦できる
僕がやっているheartleafは、割とおとなしい感じの音楽が主ですが、もともとはメロコアやハードコア、ポストロックやエレクトロニカみたいなものも大好きです。
ただ、heartleafではそれらの曲を作品としてリリースするのは、アーティスト性とかを考えるとどうしても厳しい。
そんなことを考えていたとき、ボカロを使って色々なジャンルに挑戦すればいいのかな?と思い付いたわけです。
バンドやってると、ボカロの世界を認めたがらない人が割と多いんだけど、自分の音楽に対する間口を拡げれば、更なる知識を得ることも可能だと思います。
まとめ
また、今回はtwitterで絵師と動画師を募って、始めてのコーライトにも挑戦してみました。
イラスト、動画は豆(@mameko_osmt )様に担当していただきました、ありがとうございます。
僕もまだまだボカロの世界は詳しくないですが、かじった位でも相当な学びを経験できました。
本腰入れてボカロ制作は今のところは考えてないですが、マイペースでは続けたいなと思います。
ボカロのアップロードはニコニコ動画を中心に公開し出しましたが、ニコニコ動画自体まだよくわかってないのでまだまだ勉強しつつ、チャレンジしていきたいと思います。
と、ニコニコ動画の方でも無料で使えるBGMや効果音などを公開し始めました。どうぞご利用くださいませ。
それでは。