最近すごく思うんですけれど、子育てにもマネジメント要素がめちゃくちゃあるなと。
子育てとバンドマンをかけたのも、僕の現状と見合わせた時にバンド活動のマネジメントともとても似ているところがあると思ったからです。
一般的な家庭は旦那さんが働きに出て、奥さんが家で子育てをするのが多いと思いますので、自分の現状を踏まえて考えてみます。
同じようなパパさんには参考になるかもしれないですね。
直接的な触れ合いだけが子育てではない
朝から晩まで働きに出ちゃうと、なかなか子供に接する時間が無いのが実情です。
ただ、なにも子供に直接触れる時間だけが子育てではないと思うわけです。
これは、直接対峙する人を顧客とせずに、その更に向こう側の人間を顧客だとするドラッガー的思考です。
とどのつまり、子供の為に奥様のマネジメントをするわけですね、はい。
子育てってやっぱりすごく大変なわけで、殆ど毎日いつも赤ちゃんといるお母さんは、それはそれは体力も精神も疲れていらっしゃいます。
無理なくでいいので、少しだけでお母さんがやっている仕事をとってあげること。お母さんの一人の時間を作ってあげること。そんな小さな行動からでも子育てはできると思っています。
仕事でお疲れなのは分かります。ただ、お母さんも子育てで疲れています。そこは対等と考えるべきでしょう。
ミルク、離乳食、お風呂、おむつ、なんでもいいから一日一つでもやってあげてください。
それだけでもきっとお母さんは楽だと思います。
あとは、子育てをいつもやってくれるお母さんに感謝を伝えることも重要です。
ちょっとした気遣いや配慮がきっとお母さんの心に安らぎを与えます。理解者がそばにいるだけで、やっぱ人間は嬉しいものです。
お母さんの心の安定を図ること。その結果、お母さんが子供に対してゆとりのある子育てをする。
直接子供に触れる時間が少なくても、立派な子育てです。
僕はライブや音源を作るとき、ライブを見る観客やCDを聴くリスナーのことだけではなく、その向こうの、僕の手の届かない環境へのアプローチを考えます。
例えば、ライブを見て元気が出て、次の日から少し前向きに生きられるようになったとか、CDを聴いた人が心が穏やかになって、その人の家族や恋人に優しくできるようになるとか、そういう事をいつも考えています。
顧客はいつも直接触れる人のその向こう側。
大事なメソッドです。
「こうじゃないといけない」なんて思わない
今はインターネットも普及してるし、子育てのノウハウなんてほっといても耳に入ってきます。
嫁も、周りのママ友から子育ての話をよく聞くみたいです。
ただ、僕的には子育てって正解なんてあってないようなものだと思っています。
もちろん参考になる話もたくさんありますが、家庭が違えば家庭環境だって違う。子供の性格だって違うし好みも違う。
そうなると、一概に一般論だけが正解というわけでもないんですね。
産後ウツとか産後の夫婦の不仲とかよく耳にするんですが、あんまり周りの事を考えすぎないことも大事です。
周りがこうだから、、とか、普通はこうするみたいだから、、、とか周りの情報に合わせすぎて気持ちが持ってかれてしまうこと、割と多いんじゃないかな。
家庭の数だけ子育てがあります。
エゴ過ぎてしまうのもいけませんが、自分のスタイルを見失うほどの情報過多も、精神衛生上良くはないです。
考えすぎて苦しくなるようなら、考え方のイノベーションを行うべきです。
子育ては体プレイ
ここがバンド活動ととても似てるところだと個人的に思っています。
基本的な役割は組織にあるんだけど、包括して何をしているかが重要なわけです。
「俺は外で働いてるから子育ては任せた」みたいな思考は、正直もう時代遅れだと思う。
細かな役割はあるとして、個々で役割を果たすことも大事なんだけど、結果として組織が動かなくなったら終わりなので、いつも体プレイを考えます。
家族もバンドも立派な組織なんですよね。仰々しい言い方だけど。
誰かがよければいいってもんじゃないし、包括的に良い結果が生まれなければ組織は続いていかないのです。
そうなると、マネージャーとしての資質が問われるわけですね。
バンドだったらバンマス的なね。
子育てを組織だとしたり、そのマネジメントだなんてちょっと大げさな話かもしれないですが、理論的に考えると色々問題が起きても対処しやすいです。
冷静に組織のマネジメントしてると思うと僕的にはむしろ楽しささえ感じる。
【マネジメントに必要な唯一の資質は真摯さ】
と文中にあります。
バンドも子育ても、どれだけ真摯でいられるか、とても重要ですよ。
お時間あったら一度「マネジメント」と「もしドラ」、読んでみてください。パパもバンドマンも有益な著書ですよ。
それでは。
マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則 | ||||
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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫) | ||||
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