影山(@heartleafkk)です。
「良いライブがしたい!」
って思っているバンドマンの皆様は多いと思うんです。
僕ももちろんそう思ってライブ活動をしているわけですが、テーマが漠然としてて、何をどうすれば良いライブなのか?良いライブってなんなのか?
具体的に説明できる人、割と少ないんです。
今回は技術的なことは置いておいて、精神性の向上におすすめの「アナリーゼ」という取り組みについてご説明しようと思います。
良いライブって結局何?
僕が音楽活動で一番大切にしていること、それは、
聴いていると景色や情景が自然に浮かんでくるような音楽である
ということです。
まあ、良いライブってことに関しては人それぞれだとは思うのですが、僕がやってるheartleafは一貫して芸術性を大切にしています。
それを影で支えてくれるアクティビティこそ「アナリーゼ」というわけです。
この言葉に出会うまでは、何が良いライブなのか、何が良い音楽なのか、具体的に説明できませんでした。僕の音楽人生をより充実させてくれたのが「アナリーゼ」だったのです。
アナリーゼとは?
楽曲分析(がっきょくぶんせき)とは、その音楽がどう組み立てられているか調べる事である。アナリーゼもしくはアナリシス(それぞれドイツ語のAnalyse(分析)、英語のanalysisからきている)ともいう。
- 一般的に楽曲がどう作られているか知る学問である。作曲家には他の作品の構造を調べ、前例のあり方を自作に生かすまたは否定する以上欠かせない。演奏家においても曲の精神を理解するにとどまらず、複雑な作品を暗譜する上で深くかかわっている。
- 分析の方法論には多種多様があるが、本来欧米では音が最終的に一つ一つの原子になるまで完全にばらしてから、すべてに説明がつくように徹底し、再構築しながらすべての組み合わせを論じるので、現代音楽の場合は一曲の為にゆうに半年かけることもまれではない。
ーー引用 wikipediaより
クラシック音楽で広く使われる「アナリーゼ」。
簡単に言うと、楽曲の解析を行うことです。
アナライズ(分析)と同意です。
主に曲構成から和音の構造、音階やメロディの解析に始まり、その楽曲がいつ作られたのか?作られた時代の世界情勢はどうだったのか?果ては作曲家がどんな性格だったのか?作曲したときはどんな気持ちだったのか?など、堀下げると取り止めのないところまでがアナリーゼだそうです。
僕はバンド出身者でクラシック音楽を専門的に学ぶことはなかったので、オーケストラ演奏者や指揮者の皆様がどこまでアナリーゼをやっていらっしゃるのか分からないのですが、「アナリーゼ」はバンドや他の音楽携帯にも非常に有益なのではないかと僕は考えています。
余談ですが「アナリーゼ」を僕が知るきっかけになったのは、有名な【のだめカンタービレ】
で出てきたからです。
アナリーゼは表現力をより高める
ここから先はより芸術性の高さにこだわる内容ですが、では「アナリーゼ」を実際にどう使うかって話です。
ここはもう僕がいつも意識したり嫁と話し合っている部分を晒す形でご説明いたします。
大体僕達が取り組んでいる精神的な部分のアナリーゼは、
- 作曲当時の心境を考えて演奏する
- 作曲時の環境を思い描いて演奏する
大きく分けるとこの二つです。
もちろんもっと細かく突き詰めたりしますが、作曲当時の気持ちと作った時の環境をできる限りイメージすることで、表現力だったり世界観を高めようとしてるわけです。
上手く弾こうとか、かっこよくプレイしようとか、それはまた次元の違う話なんですね。
heartleafは「アーティスト」を謳っているわけですから、表現者として芸術を吐き出す努力をしないといけない。
苦しみも悲しみも楽しい気持ちも嬉しい想いも、全部音楽に乗せるつもりで取り組んでいます。
他者からの評価はどうなるかわかりません、それは受け手が感じることだから。
それよりもまず自分達がどうやって何を伝えるか突き詰めていくことは、アーティストとして必須だと思っています。
生みの苦しみを知るって、そういうところの事なんじゃないかな。
最後に
僕はバンドや音楽活動って「船」みたいなものだと思っています。
一人でも船。
メンバーが増えれば増えるほど、それぞれの役割を担う反面、意識の共有や目指す指標が揺らいでしまうリスクも増える。
各々の思いは違うかもしれませんが、それでも、同じ船に乗ったのならせめて同じ方向を向いていないと沈没してしまいます。
アナリーゼは、そんな意味でも非常に役立つメソッドです。
メンバー全員で楽曲に対する分析や解析を行うことで、いつも同じ意識を共有し、表現する。
その楽曲をどこまで愛し、どこまで表現として昇華させられるのか。
そういうことを考えて音楽活動をするのも、良いライブをする上でとても大切だと僕は思います。
自分達がライブに入り込んで、より気持ちよくライブをできれば、必然的に良いライブに繋がるんじゃないかな?
バンドマンにはクラシックって縁遠いものかもしれませんが、バンド活動にフィードバックできることが結構隠れてたりしますのでおすすめですよ。
それでは。