音楽とITでのんびり生きる田舎のおじさんのブログ

音楽に感情は必要か?って本気出して考えてみた

 

 

 

 

影山(@heartleafkk)です。

 

 

 

ワンランク上のライブを目指すバンドマンにオススメする「アナリーゼ」の話

先日、アナリーゼについてブログを書いたあと、知人のバンドマンからこんな質問が届きました。

 

 

「感情を込めて演奏するにはアナリーゼが大切なの?」 

 

うーん、正直返答に困ったんですね。

 

いや、アナリーゼはあくまで「解析」というニュアンスのほうが正しいわけで、感情を乗せるという感覚では無いんです。

 

改めて考えると興味深い話だったので、ちょっと考えてみました。

 

 

「乗せるもの」ではなく「自然と乗っちゃうもの」

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僕も昔は何が正しいなんて分からなくて、感情を込めて演奏するにはどうしたらいいのか?とか、感情に任せて演奏するのがかっこいいとも思っていました。

まあ、もともと大きな音を出すようなジャンルのバンドをやっていたし、実際「エモ」と言われてるジャンルをやっていた時もあるからね。

 

ただ、冷静に考えると「感情を込める」って実際に何がどうなれば感情を込めることになるのかは分からないわけで、感情を込めようとすればするほど演奏も荒くなるし、個人的には満足したとしてもライブを観てくれるお客さんにとって聴きづらいものになってしまう可能性もあるというリスキーな部分もあるんです。

実際僕がエモっぽいバンドやってたとき、よく「感情移入」の事を意識して荒々しい演奏してたけど、よくライブの録画見直して「この痛い奴は誰だ」と反省を繰り返していたもんです。

 

 

アナリーゼのブログで書いたようにオーケストラやる人ってアナリーゼをする方が多いそうなんですけど、感情を込めるというよりはアナリーゼをしてその曲を理解して、なるべく譜面に忠実に演奏再現する。っていう要素の方が強いんじゃないかな。

バンドとの違いはそこですね。

普通にやってると、既存の楽曲を忠実に再現するつもりでバンドで演奏してる人ってあんまりいないんじゃないかと思うんです。

 

 

そんなわけで、理想的なパフォーマンスをするために僕が悩みまくって行き着いた結論は

感情は無理矢理込めるものではなく、自然と出ちゃうもの。

位の心持ちが一番理想的ということでした。

 

 

 

 

パフォーマンスのレベルを数値化して考える

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冷静さを欠くと「普通」でいられなくなるのは、普通に生きていても一緒なんです。

泣くと寂しくなるし、怒ると普通の対応が出来なくなる。

 

だから、正直なところ、ライブの時はなるべく感情をはじめとする他のあらゆるファクターに流されない努力をしています。

お陰さまで、heartleafのライブを観て泣いてくれる人や感動を覚えてくれる人も少なからずいらっしゃいます。「想いが伝わってきた」とさえ言ってくださる方さえいました。

 

でも実際僕は「感情」を乗せるつもりでは演奏はしていないのです。

もちろん、曲が出来た時の環境を思い浮かべたり、そのときの感情を思い出したりしながら演奏したりしているのですが、あくまで世界を醸し出す努力をしているだけであって、音に「感情」を乗せるためではないのです。

こんなふうに言うとちょっと語弊が残るかもしれないのですけど、僕は十分な楽曲の解析をした上で、自分が持つ最大限の演奏力と表現方法で、なるべくベストなライブを提供する。という気概を持ってライブに望んでいます。

 

 

いつかプロのアーティストが

「いつも70パーセント位の力でライブしてる」

ってテレビで言ってて、最初は「ライブなんて120パーくらいでやんないとダメでしょ」とか思ってたんだけど、恒久的な高い水準のステージングを考えた上での発言だったのだのだなぁ、と歳を取ってから思えてきたんです。

 

その発言が頭の中にずっとこびりついていたおかげで、今は僕も「70パーセント」という数字を心の中で意識してライブをしています。

なんかちょっとドライな感じなんだけど、あくまで自分よりも聴いてくれる人がどう感じるのか?という方が僕的には優先なので、それはもう、なんか、ごめんなさい。手を抜いているわけではないんです。

 

ただ、僕も割と熱いバンドマンなんでね、その黄金比を守るつもりでやっていてもそのバランスが崩れるときもあります。

ライブが楽しくてウキウキしながら演奏したり、ライブ中に泣きたくなって泣いてしまうこともあるんです。

それはね、もうしょうがない。やっぱりバンドのライブってそういうものだから。そういう気持ちはあんまり我慢はしないです。だからプロになれないのかもしれないんですけれどww

 

でもなるべく、冷静に、感情に頼らないように演奏することを心がけています。

 

 

 

 

 

まとめ

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ライブとかってナマモノだし、その時その時で雰囲気やテンションはやっぱり変わりやすいものだと思うけど、僕はいつでもとにかく「いつも変わらないクオリティのライブ」というものを目指しています。

音楽に感情を込めるって、実際すごく難しい問題だと思うんです。

感情をそのまま耳障りにならないようにアウトプットする。って、目に見える部分ではないからね、受け手次第っていうところも大きいし。

 

 

今回はバンドとオーケストラの事を引き合いに出しましたが、演奏形態でも変わってくるところもあるけど各々が理想のパフォーマンスを実現するためにどうすればよいか?という部分だけを切り取っても、多角的な目線で活動を見直せられればベターだと思います。

実際そこまで考えて活動してるバンドってどのくらいいるんだろう、、、。

 

 

この件については、ここ最近僕が体感してることなんだけど、所謂「アーティスト活動」と「クリエイター活動」でも考えることが違ってきていて、その話はまた次の機会にでも。

 

 

 

 

 

 

それでは。

 

 

 

 

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