影山(@heartleafkk)です。
以前、heartleafの音源の販路の一つとして個人運営のディストロを使っているということを書きました。
静岡西部を拠点にディストロやイベントを行う【Little Apartment Project】も、そのうちの一つで、heartleafの音源を取り扱っていただいております。いつもありがとうございます。
この度、オフィシャルのwebサイトが完成したという報告を先日受けまして、紹介させていただこうと思います。
色んなところに仕掛けのある可愛いサイトになっています。
トップページの色んな場所、ポチしてみてください。
http://little-apartment.com/index.html
75さんとの出会い
去年のリリースツアーで、静岡県は磐田市にある磐田FMSTAGEを訪れた際に、当ディストロの運営者である75さん(@neco_mono)のバンドの「uterus」と対バンしたのがきっかけで、以後お付き合いをさせていただいています。
ちなみにuterusはこんな感じのバンドです。
https://youtu.be/MGU8oxCGaIk
日本ならenvyとかmonoとか好きな人には堪んないかもですね。
終演後に75さんと話をした時に、そこら辺好きですか?ってきたら即答で「はいっ!」って元気に返されたの覚えてる。
んで、heartleafの事をベタ褒めしてくれて、今度ディストロやるから是非!って話をもらって。
メンバー全員がheartleafの音源買ってくださって、バンド内で回してくれればそんなに買う必要ないのに、わざわざ皆さん買う!って言ってくれて、多分きっと、「良い音楽には投資する」っていう今や失われつつある音楽への愛があるんだろうなーという印象を受けました。
FMの人たちもお客さんもみんないい人達で、ツアー先の中でも本当に好きな場所になりました。
脱線しちゃったけど、ツアーが終わって長野に帰ってきて暫く経った時に、正式にディストロを立ち上げるので是非音源を取り扱わさせてくださいとのお誘いを受け、一言返事で快諾しました。
もちろん売上の事も考えたけど、何よりもheartleafへの尊敬と愛を感じたので。
little apartment project
ホームページのGateのカテゴリに書いてあるんだけど、
階段を上ったら、ドアを開けたら、窓を覗き込んだら、これまで知らなかった世界が広がっている---
今まで遠出できなくて出会えなかったり、近すぎて気づかなかった世界を、もっともっと身近に感じて欲しい。
そんな想いから始まったプロジェクトです。
このプロジェクトを通して、たくさんの新しい音・物・人とつながり、
よし、次のお休みには自分の足でまた会いに行こう、
そう思っていただけたらうれしいです。
なんていうか、もう愛なんだよね。愛しか感じない。
目先だけのことだけじゃ、多分個人ディストロなんてかなり運営厳しいだろうし、ディストロをやる本人の利益ってよりも、第三者を巻き込んだ「文化」を作ろうとしている気がするんです。
新潟の[TEN-TWENTY DISTRO]もそうなんだけど、好きじゃなきゃやっていけないと思う。そこに効率非効率なんて意義は無いに等しいのかもしれないね、音楽をする上での対価は金だけじゃないんだって、彼らを見ていて痛感する。
僕は今年からブログや音楽のマネタイズに注力してやってるけど、根本的には彼ら側でいたいんだ。売れる売れないよりも、もっと大事なものもあることを忘れたくはない。
Little Apartment Projectは、そんな音楽愛の塊みたいな75さんが自分で良いと思ったものを自分の足で探して「ディストリビュート」をしています。
海外のアーティストから国内の我々のような地方で活動しているバンドまで、彼女のセンスと人柄によって探し当てられた音楽が取り扱われています。
今はCDが売れない時代なんて揶揄されるけど、たとえマイノリティだったとしてもCDやアナログの音源を愛するリスナーがいるわけで、どうやってそういう人まで音楽を届けるかっていうことまでちゃんと考えていかないといけないし、第一自分の音源が売れない理由を時代やムーブメントに転嫁してるようなら、きっとこの先大した結果なんて残せないんじゃないかとも思う。文句ばっかり言ってないで自分で考えて努力すればいいと思うよ。
個人で運営するディストロってのは、本当に意志が強く、泥臭い活動をしているバンドであればあるほど、彼らのやっていることの尊さが分かる。特に今みたいな時代はね。
なんでもそうなんだけど、リスクヘッジってとても重要なんだけどさ、それでもリスクを背負って音楽的価値のあることをやろうとしているディストリビューターには僕は頭が上がらないし、できるだけ力になりたいと純粋に思います。
リスク負うことが美徳だなんて思わないけど、それなりにリスクにベットすることも大事なの知ってるから。
インターネットもあるし、今は色んな発信方法があるんだけど、こういうアナログな活動を続ける人がいることで生まれる文化があること、もう少し理解が広がってもいいんじゃないかと淡い期待を馳せている。
静岡の西部には、そんな熱い意思を持ったディストリビューターがいること、その活動を温かく包む支援者たちがいること、是非覚えておいて欲しいです。
heartleafは来年また静岡に行く予定です。早くみんなに会いたい。
関連サイト