以前にも書きましたが、僕は食道アカラシアという希有な病気を患っており、来る2016年4月8日に東京都にある【昭和大学江東豊洲病院】にて、POEM手術を受ける予定でいます。
POEM手術は厚生労働省の高度先進医療に認定されており、これまでは保険適用外の高額な自由診療となっていましたが、先日病院から連絡があり2016年4月1日を以て保険内診療となるとの旨を伝えられました。
実際、金銭的な面が一番心配だったので、これはありがたい誤算となりました。
厚生労働省のホームページではまだ先進医療の括りの中にありますが、最終更新が2016年3月1日となっており、先進医療でなくなるかどうかは今日現在(2016年4月1日)では不明です。
高額療養費制度を使える
保険内診療になるということですが、医療費はそれなりにかかりそうなので高額療養費制度が適用となります。
僕は国民健康保険なので、ちょっと調べてみました。
高額療養費制度とは、1ヶ月の医療費の患者負担(一部負担金)が高額になったとき、国保の担当窓口に申請して認められれば、限度額を超えた分が高額療養費として後から払い戻される制度です。 なお、払い戻される高額療養費の額は市区町村が計算します。
70歳未満の自己負担限度額
区分 | 自己負担限度額 (3回目まで) |
自己負担限度額 (4回目以降) |
---|---|---|
一般 | 80,100円 医療費が267,000円を越えた場合は それを越えた分の1%を加算 |
44,400円 |
上位所得者 | 150,000円 医療費が500,000円を越えた場合は それを越えた分の1%を加算 |
83,400円 |
住民税非課税世帯 | 35,400円 | 24,600円 |
※上位所得者
国民健康保険税の算定の基礎となる基礎控除後の総所得金額が600万円を越える世帯です。
同じ世帯で、同じ月に21,000円以上の自己負担金額を2回以上支払った場合は、それらの金額を合して、上の表の自己負担限度額を超えた額が支給されます。
70歳以上の自己負担限度額(老人保健制度の適用者を除く)
区分 | 自己負担限度額 外来の場合 (個人ごとに計算) |
自己負担限度額 世帯単位で入院と外来 があった場合 (合算) |
|
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一定額以上所得者 | 44,400円 | 80,100円 (医療費が267,000円を 越えた場合は それを越えた分の 1%を加算) |
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一般 | 12,000円 | 44,400円 | |
住民税非課税世帯 | 低所得者Ⅱ | 8,000円 | 24,600円 |
低所得者Ⅰ | 8,000円 | 15,000円 |
※一定額以上所得者
同一世帯の70歳以上の国民健康保険加入者の中に、課税所得が145万円以上の人がいる世帯の人。但し、70歳以上の国民健康保険被保険者の前年の収入合計が、2人以上の場合は520万円未満、1人の場合は383万円未満のときは、申請により1割負担になります。
※低所得Ⅱ
同一世帯の世帯主と国保被保険者が住民税非課税の人。
※低所得Ⅰ
住民税非課税の世帯で、世帯の所得が一定基準に満たない人。
高額療養費は、同じ人が同じ診療月に同じ医療機関(診療科)へ支払った金額ごとに計算します。例えば、同じ病院の内科と眼科、同じ病院の外科での入院と外来などはそれぞれ別々に計算します。入院中の食事代や差額ベッド料などの保険適用外の医療費については、高額療養費の対象にはなりません。
医療費を支払ったあとでも申請はできますが、国民健康保険加入の場合は市役所などの公共機関で先に認定証を申請出来ますので、手術など医療費が高額になりそうなら先に取得し、診察を受ける前に医療機関に提出すれば、上限打ち切りの支払いとなり、便利でスムーズです。
ただ、食事や個室などの医療外の料金にはこの制度は適用されませんのでご注意ください。
そんなわけで、晴れて自己負担限度額+諸経費での治療となりましたので、経済的な心配もなく治療してこようと思います。
まあ、長野県から行くので交通費も結構かかっちゃうんですけどね。
しかし、タイムリーなタイミングでの晴天の霹靂でした。
ではまた。