音楽とITでのんびり生きる田舎のおじさんのブログ

孤高のピアニスト【中村天平】さんのライブに行ってきました

 

先日、ピアノ界の異端児とも称されるピアニスト、中村天平さんのライブに行ってきました。

実は2011年の震災直後に彼のピアノに出会ったことが、僕の音楽人生を大きく変えるきっかけになったくらい、最大のリスペクトをしてるピアニスト。

 

世界中を飛び回りながらピアノを弾き続ける彼のライブを、まさか長野県内で観られるとは思いませんでした。

 

 

中村天平

 

中村天平(なかむらてんぺい) 作曲家・ピアニスト
神戸出身。中学時代に阪神大震災で自宅が全壊。高校は半年で中退。家を出て解体業に従事しながら生計を立てる。
中学から完全にピアノと離れていたが、音楽専門学校から大阪芸術大学演奏学科ピアノコースに進学、同コースを首席で卒業。国際的な音楽家を目指し、2006年よりニューヨークヘ留学。2008年にEMIよりCDデビュー。2010年にはニューヨークのカーネギーホール(ワイルリサイタル)でのデビューを果たす。毎年ヨーロッパ・ツアーも行っており、オランダのコンセルトヘボウ、パリ日本文化会館、ベルリン日独センター、などで演奏のほか、スペイン、ベルギー、ポルトガル、イタリア、オーストリア、ルクセンブルグ、エストニア、スロバキア、ウクライナ、ベラルーシなどの欧州各都市でも演奏し、世界を股にかけ活動中。日本国内では世界遺産・熊野古道での「紀伊半島秘境コンサートツアー」も実施。2012年より、東日本震災復興支援として、被災地にピアノと音楽を届けるプロジェクト「ライジングサン」を続けており、兵庫県芸術家協会から奨励賞を授与された。現在、ニューヨークと東京を拠点として活動中。

-HP バイオグラフィより抜粋-

 

 

http://tempei.com/

 

 

類稀なる経歴と、あくなき音楽への執念、そしてなにより情熱と優しさを兼ね備えた間違いなく世界レベルのピアニストです。

プロでありながら、世界中の路上でライブをしたり、今回のツアーも二ヶ月で45箇所を回るという、下積みバンドマンも顔負けの行動力にはただただ脱帽です。

 

今回は【All Over Japan Tour / 全国行脚ツアー】ということで、長野県長野市にある「orche」さんでのライブ行脚ということでした。

 

 

 

 

ライブに行ってきた

会場である「orche」は、篠ノ井駅の通り沿いにある、銭湯の跡地を利用した建屋でした。

開場の一時間前くらいにはorcheに到着したんですが、中で天平さんがまだリハーサルしていてその時点で泣きました(笑)

周りには僕以外誰もお客さんらしき人はいませんでしたが、少しでもピアノを聴いていたくて外で佇んで待っていたらマネージャーさん登場。

 

整理券を渡されました。まさかの一番。

 

 

 

そんなこんなで一番に入場できました、もちろん手元の見える真ん前の席に着座。

愛ですね(´・ω・`)

 

天平さんは前情報通り、ジーンズにTシャツというラフな格好でピアノを弾いていらっしゃいました。しかもTシャツはレッチリという、なんともシンパシーを感じるスタイル。

最高や、、、。

 

MCでも、

「ライブは自由に楽しんでもらえばいいので、どうぞ固くならずに、、」

と言ってました。

 

そういうところがまたいいですよね。

オーケストラやクラシカルな場所はフォーマルが基本なイメージなので、彼のようなスタイルは本当に異端なのかもしれません。

でも、彼のそういう部分も、彼を愛するファンにとってはとても心地よいものなのだと思います。

 

中座とアンコールも合わせると2時間超えの濃密な時間でした。

僕の好きな曲も何曲も入っていて、眼を潤ませながら聞き入っていました。

 

彼のピアノは、その容姿に伴う打鍵の強い力のこもった演奏ももちろんなんですが、個人的には優しいタッチのピアノがとても繊細で好きなんです。

 

僕も音楽での表現をするものの一人として、彼の繊細な表現力はとてつもないエネルギーを内包してると思っています。

特に、自然や歴史、そういう人智を超越しているものへの畏敬の念や、感謝が滲み出ている。

 

「~っぽい」

っていうのは結構誰にでも出来るんだけど、彼の表現はそんなフェーズにはいません。

 

それだけ、世界中で見てきた景色を、感じた想いを、ピアノに乗せて僕たちに届けてくれている。

そしてそれを可能にするために、アスリートのような思考で自分の音楽と向き合っている。

 

そんな気がします。

 

クラシカルでも、ポップでも、ジャズでも、ロックでもない。

そこには【tempei】というジャンルが確立されている、そんな気がする。

 

コード展開もとても聴きやすい構成の曲が多いので、ピアノにあまり詳しくない方でもスッと入ってくると思います。

 

 

本番後、物販とサイン会が催され、僕も列に並びました。

あんなに緊張したのはいつ振りでしょうか、手も声も震えながら、少しだけお話をさせていただきました。

その際、天平さんの音楽と出会って僕の人生が変わったこと、一度は音楽の道を諦めようとしたけど今は音楽で起業したことなんかをお話しし、おこがましくも名刺をお渡ししてきました。

写真も撮っていただきました。

僕の携帯の充電が無くて「写真撮れません」って言ったら「じゃあ、僕のスマホで撮って送りますね」だって。

なんという良い方なの、、、僕はもうただのファンです。

 

 

 

まとめ

 

そんなわけで、僕がどれだけ天平さんを愛しているかが分かるブログになりました(笑)

 

一人の男として、一人の人間として、一人の音楽人として、彼の音楽との向き合い方は本当に尊敬する。

僕は尊敬する人とかあんまり際立って居ないんだけど、彼は一番です。

 

ストイックさと優しさを兼ね備えた、日本を代表するピアニストだと心底思います。

 

全国行脚ツアーはまたやりたいとも言ってたし、お近くにライブに来るようでしたら是非生で観てほしい。

特に音楽人や、生きることに蒙昧してしまったような人に。

実際僕がそれで救われたので。

 

 

ライブでは演奏しなかったんだけど、僕が一番好きな曲があるんですね。

 

2011年の震災の機に公開された動画で、この前半に弾かれている曲【Requiem / レクイエム 】。

レクイエム、いわゆる鎮魂歌なんですが、僕は当時この曲を聴いて涙が枯れるほど泣きました。

 

タイトルの通り、悲愴感が漂う曲ではありますが、後半は僕には希望が見えます。

動画だと3:30秒くらいまでレクイエムなのですが、特にその最後のワンフレーズ、そこに希望と光が見える。

優しく肩を叩いて「がんばろうぜ」って言ってくれてる気がする。

これ書いてるだけで泣けてくる、、、

本当に素晴らしい曲です。是非聴いてみてください。

 

 

なんとなくだけど、また天平さんとは会える気がします。

今度はファンとしてだけじゃなく、音楽人の一人として、いろんな話をしてみたい。

何気に同い年なので、シンパシーを感じずにはいられないです。

 

 

諦めず、自分と向き合い続けていれば、夢には手が届く。

 

僕はそう信じています。

 

 

中村天平。

彼のピアノは世界を救う。

 

 

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