先日、新規事業であるテガミスタジオのyotuubeチャンネルのサウンドロゴを、フリーランス作曲家のこおろぎさん(@Kohrogi34)にお願いしました。
このブログやSNSとかで何度も彼の事はお話ししていますが、簡単に言うと僕の作曲やブログ活動のきっかけになった方です。
スタジオの創業は個人的にも新しいフェーズへの挑戦だったりして、その一つの区切りだったり、これからの景気づけとして、自分の活動のきっかけになったこおろぎさんに何かお願いしたいと思ったのです。
もともとはBGMを作っていただくつもりも有りましたが、動画コンテンツやシーンごとで使う使わないとかも出てきそうだったので、常に冒頭に流れるサウンドロゴ(ジングル?)を制作していただくことにしたわけです。
真夏の暑さがみなぎる日本の首都、東京。 昨今海外からも多くの観光客が訪れる、今や文化大国ともなった秋葉原のど真ん中で、僕がこの対談のコンテンツを始めてからずっと心待ちにしていた対談を行うことができた。 […]
こおろぎさんとは何度もお会いしたり話をさせていただいているのですが、このオーダーをした時かなり驚いた様子でしたw
簡単に事情を説明したところ快諾くださいました、本当に感謝しかありません泣
というわけでテガミスタジオのサウンドロゴを作っていただいたわけですが、この依頼を通してこおろぎさんの地力というか、「さすがだな」と感じたことがありました。
なのでその辺の要点をまとめて記事に残しておこうと思います。
公開前にこおろぎさんに承諾も得てますので、彼のようなスタンスを目指す方々の是非参考になれば。
逆に音楽家にどうやってオーダーすればスムーズなのかという点でもオーダーする側の観点も分かりやすいかもしれません。
オーダーの理解度とオーダーのシンプルさ
オーダーはTwitterのDMで行いました。
会話はこの程度で完結です。
今まで彼と何度か話したりブログなどを読んで分かっていましたが、こおろぎさんやたらクレバ―なのでこちらの意見もシンプルにすればきっとオーダーを汲み取ってくれるだろうと考え、かなり依頼もシンプルしました。
こちらからのオーダーは
この程度です。
シンプルですが、理解度の高い作曲者であればこのくらいの情報があればだいぶイメージしやすいと思います。
逆に雑多とした情報だと捉えどころが不明瞭でかえって伝わりづらい事も多々あります。
シンプルかつ明瞭。これが一番です。
これはどちらにも言えることかもしれません。
あとはもうお任せでいいかな、という感じでぶん投げましたw
ラフまでのスピード感
チャンネルの更新頻度も落ち着くまではしばらく低下すると思ったので、特に急ぎではありませんでした。
なので納期も指定はしませんでしたが、最初の問答では2月中旬位を目途として話していました。
ちなみにこおろぎさんからラフが届いたのはオーダーから二日後の事です。
ちなみにラフは3パターンを送ってくださいました。
リテイクのリスクや少しづつ正解に近づけていくイメージでやり取りすると非常に円滑に事が進みます。
個人的にも、最初のオーダーで粗方理解したつもりで作ったらクライアントさんのイメージと剥離してしまい、1から作り直しという事も経験があるので、ある程度のところで答え合わせをしていく感じが理想だと思います。
リテイクは作る側も依頼する側も時間やお金がかかってしまうので、なるべく回避していくのがベターです。
スピード感で言うと、勿論その時に抱えている他の仕事の絡みも有りますし、今回のような短い尺のオーダーは割と時間がかからないかと思いますが、このスピード感と的確さは流石と思います。
提案が出来ること
前項でも分かりますが、リファレンスから少し違ったイメージを提案してくださいました。
サンプルでいただいたようなロック系の方向も探ってみましたが、どうしても男っぽくなってしまったり、ロゴの印象に対して元気になりすぎてしまうのでやめました。
このことについてはこおろぎさんのブログでも言及されているので引用しておきます。
バンドマンだけでなく、ダンスやヨガなど、他の用途でも使用するということで、色んな方が訪れやすいイメージで、開放的で明るく、ジェンダーも寄ってない、プレーンな雰囲気のサウンドを目指しました。
また、ロゴのアナログな描き味と鳥という印象から、アコースティックなサウンドにしようと考えました。
あと、僕ならではのパーソナルな音ということで、20年所持しているアコースティックギターと、以前いただいた川本楽器工房さん(@kawamotogakki )のカホンを録音して入れています。
言うことが無いです。完璧です。
楽曲的な観点もそうですが、こおろぎさんから見た店やロゴのイメージを嫌味にならないように提案してくださった感じです。
実際オーダーした楽曲は割とロック調ですが、完成した楽曲は非常に明るくてかわいさもあり、パブリックなものでした。
ケースバイケースだとは思いますが、忠実にオーダーを具現化するのも技術ですが、自分の感性やオリジナリティをうまく提案してクライアントを頷かせるの、本当にすごいと思います。
こおろぎさんだから贔屓してるとかではなく、実際自分もそういう「クライアントに寄り添う仕事」という部分を大事にして仕事をしている節もあり、こおろぎさんに依頼して本当に良かったと思いました。
クライアント側の事を理解し、考えてくれている。
それは多分クライアントワークにおける付加価値でもあるし、サービスを提供する上では非常に重要なファクターだと考えています。
おまけ
っというわけで、結局支払い完了まで8日というスピードで依頼は終了です。
金額は明確には乗せませんが、こおろぎさんらしいボキャブラリーのある金額設定で最高でした。
オーダーして改めて痛感しましたが、こおろぎさんは単に作曲がうまいというだけではなく、端々の所作だったり彼自身の思考や取り組み方にこそ真価がある気がします。
例えば同じ金額で他の誰かに頼んだら、同じような感動はしていないだろうし(もちろんそっちはそっちで最高なのかもしれないですが)、物事の最終的な価値は「あの人に頼んで本当に良かった」と思てもらえるかどうかは、事業をやる上でとても大切です。
他の誰かじゃなくて、その人がいい。
多分それだけで仕事は来ます。
そう思ってもらえるかどうかは、技術もさることながらそこからの付加価値かな、というのが個人的な考えです。
こおろぎ
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