ご存じの方もいらっしゃると思いますが、2026年現在私は社長業や店舗経営を仕事としてやっている傍ら、現在進行形で幾つかバンドをやっています。
個人事業主としては8年を迎え、法人(別事業)は3年、店舗経営(スタジオ業)は今年の3月で早6年を迎えることになります。
中学の頃から数えるとバンド歴はかれこれ30年を超えますが、中でも20代以降「真剣に」バンドを取り組んできた中で、経営ととても似ている部分が多いな、と時々思うことがあります。
そんなバンドマン経営者の個人的主観でお話をしたいと思います。
バンドと経営の共通点
バンド経営と会社経営には、共通して以下の4つの類似点があると考えています。
方向性と創造性(事業定義)
「どんな音楽をやるか?」というバンドの根幹は、事業で言う「どんな市場価値を提供するか?」というビジョンに直結します。
主となる活動や事業によって、新しい作品やサービス(アルバム=新事業)を創り出していきます。
自分が思うようにいかなくなる時もあるけれど、必ずしも主観が正しい結果を生むとは限らないという部分も似ています。
組織作りと個々の強みのクロスオーバー
バンドも事業も仕組みと組織が非常に重要と考えています。
異なる強みを持つメンバーを組み合わせ、バランスをフルスロットルに生かしながら、より良い音楽や事業を生み出すことを目指します。
所謂、チームビルディングです。メンバー間、社員間での信頼関係と役割分担が成果に直結する点など、バンドにも経営にもとても重要な部分です。
また、組織を動かす中ではリーダーシップも必要です。リーダー(=経営者)がメンバーをまとめ、信頼関係の上でリスクを取って事業を推し進める必要があります。
マーケティングと集客
どちらにおいてもインターネットやSNSを通じた広告活動、ライブ活動などでファンや顧客を獲得し、自分たちの魅せ方を理解して市場を広げる必要があります。
後述にもありますが、バンドは、「売れる」「売れない」で括れない部分も多いとは思いますが、ただの自己満でやってるわけでないのなら、どういう人にどうやって届けていくか?という事を現実的に考える必要はあると思っています。
資金管理
事業もバンドも資金繰りが必要です。制作費やスタジオ代(=運営費)を賄い、赤字を出さない存続のための現実的な収支管理能力が必要です。
僕がやってるバンドでは、必要に応じて各々が出資して運営費(バンド貯金)を経理担当が管轄します。
お金の問題で昔色々苦い経験をしたことが学びになっています(笑)
「作ったものを売る」と「売れるものを作る」は違う
マーケティングに直結してくる部分ですが、個人的にはここが重要な点。
バンドも経営も似てる部分は多めですが、
「作ったものを売る」
のと、
「売れるものを作る」
この二つは、似てるようで大きく違います。
自分の好きなものを作って売る
この場合、制作のイニシアチブはバンド(企業)側にあり、割とアート寄りな活動になると思われます。
なので、それが多くの人に理解されるか?というと、可能性は低めです。
この場合は、どうやってマーケットを広げるかがポイントかな、と思います。
そもそも、「売れる」前提でなければ市場なんて考えなくても良さそうですが、販路開拓は間違いなく茨の道だと思います。
売れると思われるものを作る
流行や世界の動向などをある程度事前調査して市場価値などを考え、なるべく売れるものを作り出す路線。
この場合、先に「売れるため」という部分が前提になりますので、それに準じた活動や制作、そもそもの人選などから導線を考えます。
ただ、この場合はそれが自分のやりたい音楽(やりたい事業)とは限らないこと。
まとめ
結局どっちも重要
どちらをやりたいかということではなく、これらの混ぜ込みが重要だと考えています。
良いとこどりが一番いいし、何より、それで自分たちが一番満足いく形で継続できることがベストかな、と。
また、バンドは割と好きな人と組むことが多いと思いますが、会社はどちらかというと知らない人間が多いところから始まります。
どちらも一長一短はあると思っていますが、どちらにせよ「他人」と生み出すもの、という観点では全く同じものだと考えています。
それらをどう動かすか?どうやったらより良いものが生み出せるか?
こういう考え方をできるのはどちらも変わりません。
私にとって、バンドも経営も、どちらも人生に無くてはならないものです。
これからも、双方で経験する色んな出来事や喜怒哀楽を味わいながら、楽しんでやっていきたいと思います^^