先日話題になりましたハイスタ(HI-STANDARD)の新譜『ANOTHER STARTING LINE』を僕もゲットしました。
ゲリラリリースともあり、すごい事件でしたね。
で、早速聴いてみました。
ハイスタを毎日のように聴き漁っていた18年くらい前は、今ほど音楽の事も詳しくなくて音の良し悪しなんてほぼ分かってなかったんですが、今こうして聴いてみると昔に比べて感じる事が多くて面白かったです。
で、初めて新譜を聴いたときに色々感じたんだけど、中でも強く思った事が4つほどありました。
音圧が高い。
音場が広くなった。
ハイが強い。
スネアの音が「ANGRY FIST」の頃と似てる。
です。
なので、ちゃんと解像度の高い環境で聴きつつ、DAWで波形を見て見ました。
すると、、、
タイトル曲「ANOTHER STARTING LINE」です。
一目瞭然、海苔っぽい波形でした。納得。
EQも見てみたら、2k~5kが出てますね。あと、10k以上も全然落ちてなかった。
ギターとベースの音も過去に比べたらドンシャリがめっちゃ出てる印象。特にベースはギラギラしてました。
パンニングとかは綺麗に振られてます。
せっかくなんで過去のものも比較してみようと思います。
スネアの音が「ANGRY FIST」の頃の音にそっくりだな。と思ってたんだけど、調べたらエンジニアが同じRYAN氏だったので、そこも納得しました。
「THE SOUND OF SECRET MIND」
新譜よりも音圧が低いのが分かります。
新譜に比べてハイは穏やかです。
ギターもベースの音もハイの音よりもローとローミッドが強く出てて、全体的にもっちりしてます。
新譜みたいな音の広がりはないですが、センターにギュッと濃縮してるイメージ。
「MAXIMUM OVERDRIVE」
2ndの一曲目です。
波形は更に細くなってますね、分かりやすい。
エンジニアは同じRYAN氏ですが、スネアの音はだいぶ違う印象、、、。
ただ全体的な音のキャラクターはANGRY FISTよりも新譜寄りな気もします、歪みの荒々しい感じとか。
ANGRY FISTは全体的な音に丸みを帯びてる感じでしたので。
まとめ
こうやってみると、時代によっての変化がすごく分かるから面白いですよね。
時代の流れもあるし、技術的な進歩も深く影響してるんだろうなって感じです。
「GROING UP」が1995年、
「ANGRY FIST」が1997年、
「ANOTHER STARTING LINE」は2016年、
時代は進んでいますね、そりゃ20年もあれば色々変わりますもの。
彼らは「ANOTHER STARTING LINE」で、
「これはもうひとつのスタートライン」
って言ってます。そういう解釈なんだろうなと思うわけです。
個人的には「ANGRY FIST」の頃の音が一番好みなわけですが、音の好き嫌いよりも今はハイスタの音源を聴いて色んなことを考える時間が僕の最近の楽しみです。
僕達が変わってきたように、バンドもリスナーもムーブメントも変わったけど、それでも変わらないものにも僕は惹かれてしまう。
「あ、このスネア、ハイスタの音じゃん」
って言えたの、嬉しかったし。
店頭で買えなかった人も、10月26日から通販やダウンロード販売も始めるそうですので安心です。
amazonとかでは横流しの人たちが高値を付けて売ってますけど、もう少し待てば定価で買えるよ。
Hi-STANDARD『ANOTHER STARTING LINE』特設サイト
それでは。