先日、音楽家の和田貴史さん(@beagle_wada)がこんなツイートされておりまして、、、
あと、僕は自分でミックスするときはマスターにエフェクト差さないです。最後に2Mix落とすときコンプとリミッター差す。マキシマイザー挟んでミックスする人結構いるけど成長したい人は絶対やめた方が良い。知らんけど。
— 作曲家・和田貴史JohnHarmony (@beagle_wada) August 11, 2018
というか、ミックスやる時にマスターにエフェクト挿してる人ってどれくらいいるのかな?と疑問に思いまして。
というのも、DTMを本格的に始めたころ、知り合いのエンジニアに
「マスタリングでははあんまり手を入れなくてもいいくらい、ミックスだけである程度まで詰めれるようになった方がいい」
とは言われたことがきっかけで、僕自身ミックスの際にマスターには一切何も挿さずに作業するので(2mixのTDの際にダイナミクス系等かけます)、改めて考えるとみんなどうしてるんだろうという考えに至りました。
というわけで、ミックス作業時にマスターにエフェクト挿すか挿さないかのアンケート実施。
https://twitter.com/dijyolabo/status/1028986372680429569
結果、288票中6割以上の方が挿しているという個人的にはちょっと意外な展開となりました。
みなさんの声
ミックスでRMS値-16db位になる様にしてバランスとってマスターのマキシマイザーonにしてスレショルド-6〜-10くらいに下げてからマキシマイザーoutputレベルをスレショルド下げた分下げ、マキシマイザーon⇄offを聴き比べて音の変化が極力少なくなる様調整、最後にoutputレベル戻す感じでやってます。
— nabateä(ナバテア) (@na_batea) August 14, 2018
最終的に音源になるのはマスタリング後なので、必ずマスターには普段マスタリングで入れるエフェクトチェーンをフルで挿入してます。バイパスとONを頻繁に切り替えながら、差が出る部分、持ち上がる部分を確認しながら作業。Mix時の割合は「バイパス8:2エフェクト込み」な感じで作業します。
— みるたす (@milltascore) August 14, 2018
自分なりのマスタリングセットみたいなものがあるので、基本それを挿しながら作曲します。作業中はオンオフ切り替えつつ、基本はさしっぱなしで。
— DJ SHINDY (@phism) August 13, 2018
あとでリミッターかけた時に音がどのぐらい変わるか確認する観点で挿してみたりしますが、基本的にかけないです。
— So Kobayashi / Begard (@sktechsktech) August 13, 2018
まずは調味料無しで良い味を目指します!
— 松浦純.aka.BLACK SUGAR (@ura_ura_jun) August 13, 2018
ピークを超えないようにリミッターを挿してます。
— eric (@ericsy99) August 13, 2018
自分なりのエフェクトセットをプリセットに登録していて、それを全部インサートした上でミックスを始めます。マキシマイズをかけると音の広がりや雰囲気が変わってしまうので。その他、EQやM/Sもあらかじめ形を作った上で、個別のトラックの調整し、それが終わったらマスターに戻る感じです
— Mirai Takebe(さいれほ) (@planet_f108) August 13, 2018
マスターにエフェクトがんがん挿す派です。
①ある程度まで曲を作る
②ざっくりミックス
③マスターにエフェクト挿して完成形をイメージ
④バイパスして確認しつつ曲とミックスを完全に仕上げる
⑤完成っていう邪道っぽい流れだけど今のところイチバン調子良い。 https://t.co/DCO3thO9SN
— さくま氏 #音テロリスト (@skmmtt) August 13, 2018
僕は、マスターにwaves のL316は挿しっぱなしです。音圧上げる目的と言うより、マスターエフェクトは良くも悪くも音が変わってしまうので、せっかくブラッシュアップしても最後に音が変ってしまう位なら最初からその音質・音圧で仕事する、その方が違和感ない、というやり方?ですかね(^^;;
— RitsMatt@冬の香り (@RitsMatt) August 12, 2018
https://twitter.com/sxm_inc_hiro/status/1028923338670764039
厳密にはFXでは無いけれど、最終的には外すARCパイセン。 https://t.co/Lmn4hO3hui
— ナディ@DTMするぬいぐるみ (@shiki_crows) August 13, 2018
僕はミックスするときマスターのポストエフェクトにFG-Xなり何なりのマキシマイザー挿して音圧上げとく。
で基本作業中はバイパス状態。
休憩に入るときにバイパス解除して聞き返して気分を高めるwwww https://t.co/HQM8LGFkHF
— じん a.k.a -アメノヒトツバシラ- (@Just_as_I_am_02) August 12, 2018
皆様参考になるご意見ありがとうございました。拾いきれてなかったらすみません、、、。
挿す派
挿す派の皆様のお話を聞いたところ、
- 最終的な出音をリファレンスしながら作業する目的
- たまにマシマシになった制作物聴いてテンション上げる
- ピーク出さないためにリミッターかける
と、主にはこんな感じ。
常にかけっぱなしというよりは過程に合わせて徐々に切っていくスタイルだったり、オンオフを上手く使って制作のテンションを維持したりという使い方が多そうです。
あとアナライザー系。
個人的な感想だと、どの意見も確かに的を得てる気がしてます。
特に制作のテンションを上げる。という使い方はすごい面白そうだと思ったのでたまに試してますが案の定楽しいw
挿さない派
僕も挿さない派の一人ですが、大体の方は
- トラックの原音をなるべく単体で正確に聴くこと
- ミックスだけである程度まで詰めること
こんな感じだと思います。
挿す派の方の「たまに聴いてテンション上げるためにダイナミクス系挿すけど作業中はオフ」っていう方も、どちらかというと挿さない派に近いですかね。
個人的には、
マスタリング行程では殆ど手を入れないくらいにミックスすること
=
マスタリングで違和感を覚えるほど音が変わる作業を残さないこと
というのが一番最初の入り口だったりしたので、マスタリングで違和感があればひたすらミックスに戻ってます。まだまだ修行中ですけど。
まとめ
最終的に大事なのは「完成した楽曲」の善し悪しだけだと思うので、どれが正しいというのは今の僕には判断できませんが、挿す派の意見もとても興味深かったので色々試してみたいな、というのが率直なところです。
マスターに挿すのが常套的なプラグインもあるっぽいし、好みとかも関係しそうだし。
ただ、基本的にはやっぱりなるべく一つ一つの音をちゃんとリファレンスしたり突き詰めたりして、2mixだけでもほぼほぼ完成するようなミックスを出来るようにはなりたいなー、と思っています。
この辺の本でも勉強しました。