個人事業主の廃業率は高く、1年以内に約30〜40%、3年で50〜60%以上、10年後には約9割が廃業すると言われています。
法人よりも個人事業のほうが廃業しやすいという統計が出ていますが、初期投資が低く開業しやすい反面、社会的信用不足、資金不足、事業計画不足、売上不振など、様々な部分で個人事業のほうが廃業に追い込まれやすいそうです。
生き残るには独自の強み、十分な資金、計画的な経営が重要です。
私の場合、音楽を生業として創業したのが2016年だったと思うので、今年で10年になります。
途中、店舗を構えたり別の会社(法人)を立ち上げたりもしているので完全に個人事業のみでっていうスタイルではないですが、情報を精査しつつ、自分の現在の状況から成功するために必要なコツを考えてみたいと思います。
個人事業主の廃業率・生存率の目安
- 1年後: 廃業率約30%〜40%(生存率約60%〜70%)
- 3年後: 廃業率50%〜60%超(生存率約40%〜50%)
- 5年後: 約半数〜6割が廃業(生存率約4割〜5割)
- 10年後: 生存率は約1割〜10%強
なかなか厳しい数字です。
廃業率が高い主な理由
資金不足・財務知識不足
十分な資金を確保できず、現金繰りが悪化する。
資金ショートで廃業するケースが殆どだと言われていますが、やはりキャッシュが全てと言っても過言ではないです。
ここは本当に現実的な話ですが、自分の理想や想像通りにはいかないのが普通です。
また、財務に関する様々な問題もあります。
確定申告や税理の関係、自分でできていると思っていても全然できてないケースが多いと思います。
事業関連の勉強不足はどこかで補っていくことが不可欠です。
事業計画の甘さ
具体的な計画なしに開業する。または、創業の時(創業融資の時)だけしっかり事業計画を立てるけれど、それ以降やらなくなるというケースが多いと思われます(創業当時は私もそうでした、、、)
現実を見るのが怖くなること、私も今でもたまにあります(笑)
が、事業の計画とそれに対するアクション、所謂PDCAです。これが非常に重要だと考えます。
その計画も、数字化できていないと色々と危ういです。なるべく具体的な根拠と数字化をした計画を立て続ける必要があります。
売上・営業力の不足
競合との差別化ができず、顧客を獲得できないこと。
何か自分の得意なことが有ったとしても、それを売る能力や市場が無いとビジネスとして成立はしません。
むしろ、「生み出す技術」よりも「売る技術」に磨きをかけないといけません。
現在だとインターネットを使った広報活動も非常に重要なファクターですが、時代の変遷についていけてないと簡単に振り落とされていってしまいます。
経営に関する相談相手がいない
経営の悩みを一人で抱え込み、客観的な判断ができないこと、これも大きな原因です。
事業活動を俯瞰で見ること、そう簡単ではないということを私は身を以て学びました。
私の場合は個人の方も法人の方もあるので、今でも常に悩みは尽きません。
この世には、一人ではどうにもできないこと、やっぱり多いと思います。
廃業せず生き残るためのポイント
事業計画の精査と資金確保
再現性の高い収支計画を厳密に立てる。全てを数字化する。PDCAを回す。それを愚直に続ける。
まずはここが重要だと考えています。
割と漠然と
「今年は売上が微妙だったから、来年はもっと頑張ろう」
みたいな思考でいる方、多いと思いますが、これだと「頑張ること」が漠然としていて、
例えば、
「来年は200万円増収を目指そう。そのためには、顧客単価が20万円であれば、10件案件を取ろう。営業の成約率は10%だとして、それを実現するために、毎月9件は営業しよう。ってことは3日に1件はアポを取ろう」
こういうところまで深堀出来ることが重要だと思っています。
私も経営をする中で学んだことが沢山です。最初からそれが出来ていたわけではありませんでした。
悩んで学んで、経営しながら学ぶ。ということもできます。
ハッとしたら、その瞬間から変えていきましょう。
資金確保は一番難しいポイントですが、私が影響を受けた創業者達は割といつも資金繰りに奔走しているイメージです。
できれば、最低でも半年〜1年分の生活費・事業資金を確保するのが理想とされていますが、事業融資は兎にも角にも事業計画と予算組みからなので、根拠のある事業計画を立てることが優先です。
独自の強み。他との差別化
競合店や競合フリーランスと差別化できるポイントを作る。
私は音楽で食っていこうと決めた時から既にその思考を常に頭に入れてきました。
ただ好きなものを作るだけではなくて、自分の強みを突き詰めること、自分の売りはなんなのか?をいつも自問自答していました。
「自分ならできる」
という自信はもちろん重要ですが、社会に出てみると意外と自分て普通だった、と思うこともあるかもしません。
「強み」を持つために、自分の「弱み」を知っている。ということも大事だと思っています。
私のように店舗を構えるケースだと、自分ではどうしようもない要因も沢山あります。
地域性や立地、周辺の市場だったり、その辺はしっかりと情報を取り込んで、その場所で勝てる強みを剥きだしていかないといけません。
SWOT分析、お勧めです。
中小企業や小規模事業者の生産性向上を支援する情報プラットホームです。最新の補助金情報や他社の補助金活用事例を通じて、持続…
固定費、原価、経費の削減
無駄な経費を徹底的に削減し、損益分岐点を下げること。
売上を伸ばすことと並行して経費の削減をいつも考えています。
シンプルに考えて、経費よりも売り上げが大きければ利益が残ります。
事業の場合は粗利、営業利益、経常利益、純利益等、様々な種類の売上がありますが、その辺もしっかり学びを深めておきたいところです。
僕の場合、一番は粗利を見ています。
一点、経費の削減はとても大事ですが、必要投資だと思われることへは投資を惜しまないようにはしてます。ここはケチれない。
ここの判断にも結局、事業計画と予算組みが関わってくるため、しっかりとした収支計画が必須になります。
マーケティング・営業力の強化
SNSやWebサイトの活用など、安定的な集客手段を持つ。また自力で営業を行って顧客を獲得する。
個人的にはここは今でもいつも課題です。
広報活動に関しては、どちらの事業も自分のみでやってると手が回らないので、広報的に動いてくれるスタッフにも頼んでいます。
自分の価値観だけでの判断になりがちなので、俯瞰で見てもらうということも重要視しています。
営業活動も同じで、自分一人だとやはり厳しい部分があるので、仕組みを作って他者に任せるということを念頭に動いています。
以前、まだ会社員として営業で回っていたこともありますが、その時は営業の重要さはあまり考えていませんでした。
正確に言うと「考えられなかった」。
今は自分が生み出す商品を売るので、ちゃんと商品の事を学ぶし、必然的に相手の立場になって色々と考えられます。
自分の事業である、ということはとても大きくて、自ずと営業力が養われていくイメージです。
あと、ここは事業内容にもよると思いますが、飲食とかだとB to Cがメインになってる方は多いと思いますが、ここで勝負するのは茨の道です。
なので、B to Cだけでなく、B to Bの販路開拓も大事だと思って私は動いています。
どちらにせよ、継続するために営業に関してはプル式もプッシュ式も大事です。
私もまだまだ学びが浅いので、ここに関しては多分ずっと悩み続けていきます。
相談先を作る
税理士や商工会議所など、経営相談できる相手を見つける。同じ経営者やクリエイターの友達を作る。
私の場合、今はどちらの事業にも顧問税理士を迎えて毎月財務を一緒に見直します。
会計ソフト(私の場合は「freee」)も同じものを共有してる(外部税理士招待制度というものがあります)のでいつでも状況把握が可能です。
常に収支状況を可視化できているため、年度頭に作る事業計画との剥離の確認や、次月への取り組みなどを具体化できます。一人の時は確定申告にも大きな手間をかけていましたが、その辺も丸投げできます。
ここに関しては有償なので個人だとなかなか難しいと思われるかもしませんが、僕の場合、財務に関しては投資する必要がある。という判断の元、お願いしています。
既述ですが、財務に関しては自分でしっかりとできていると思っているだけで、本当に脇が甘かったと痛感することがめちゃくちゃあります。
最悪、脱税や申告漏れなどでなにかイレギュラーが起きてしまうくらいなら、もうそこはプロに任せたほうが妥当です。
お金を用意できれば全部外注できますが、そうじゃなくても色々と方策はあります。
同じようなクリエイターだったり経営者の知り合いを持つことや、商工会などに相談するというのも大いにアリです。
悩みを話したり、解決策を一緒に考えたり、それだけでも学びは多いはず。
また、銀行や保証協会などでは、経営診断士と無料で接見できるような仕組みがあるので、私は都合が合えばそういうことも活用しています。
行政等でも経営支援活動を行っているなどもあるかもしれません。とにかく情報を集めて、使えるもの使って、学びを深められたら良いですね^^
まとめ
あくまで私の現環境での説明なので必ずしも誰にでも当てはまるということは無いかもですが、どの事業にも言える大事なことは、
