「クリエイター」になることで見えた「アーティスト」に足りなくなりやすいもの

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作詞や作曲、編曲などの、所謂「クライアントワーク」を本格的に始めてから、ずっと考えていることがある。

それが、

「アーティスト」

「クリエイター」

の違いについてだ。

大きな括りで考えれば【音楽で表現するもの】という同じフェーズにいるのだけど、実際にどちらも経験して見えてきた分別がある。

たまにSNSとかでもつぶやいたりするんだけど、僕の中の解釈だと

「アーティストは作ったものを売る」

のに対し、

「クリエイターは売るものを作る」

という、似て非なる捉え方に辿り着いた。

比べて分かった、アーティストに足りないもの

僕はもともとバンド出身なので(今も現役のつもりだけど)、どちらかというとアーティスト感覚で活動を続けてきた。

今になって振り返ると色んな事に気が付く

とかくアーティストは感覚的なものを大事にする反面、客観的に物事を捉えようとしない。

自分の中で「これが自分だ」というテーゼを決めてしまうため、なかなか他人からのダメ出しを受け入れられなかったりする。

客観視することを放棄して、結局自分が何のために音楽をやっているのか蒙昧していく。

自己満に陥りやすいのだ。

勿論、趣味や楽しめればいいというスタンスでやっているなら何も問題はない。

ただ、実際明確な目標のために常に自分を顧みるような考え方をしているバンドマンやアーティストは想像以上に少ない。

プライドも意識もすごく高いけど、不必要なプライドやこだわりを抱えてる人もとても多い気がする。

クライアントワーク、要するに「依頼主」がいるような制作だと、そういう感覚は結構危険だ。

自分がどんなに素晴らしい曲を作ったとしても、最終的にジャッジするのは「依頼主」なので、逆を言えば自分的にあんまり納得してない制作物もOKになれば需要と供給の関係は成立してしまう。

先述の通り、僕もこだわりやテーゼを守りながらずっと音楽を続けてきたので、最初のうちはクライアント案件でダメ出しやリテイクが入ると言われもない不条理を突き付けられているような気がして、なかなか現実を咀嚼できないでいた。

その辺は案件次第でもある話だが、僕の場合は大体最初に送るテイクは割と好きに自分のセンスを入れて制作するんだけど、ほとんどの場合リテイクが入るので次に返す時はなるべく相手の希望を忠実に再現しようとする。

これは、相手のフィルターを通して意見をもらえることで行える「客観的な思考」。

クライアントワークの良さはそこにもある。

対価はお金だけではない。色んな思考や考えに触れることができる。

一人で、もしくはバンド内でも、全く身内ではない人ような第三者が聴いて曲を組み立てることなんてなかなか無いと思うので、どうしても自分や身内の好みに寄っていく。

「お客さんはどう感じるか?」という部分を考えながら作曲するアーティストやバンドももちろんいると思うし、アーティストやバンドの方向性やカラーを出すのはそういう部分だとも思う半面、それだけに傾倒していくとジャッジが甘くなってく面も必然的に生まれる。

これは別にそういう人達に斜め上から警鐘を鳴らすとかじゃなくて、本当に今までの自分の活動がそういう風だったし、センスやこだわりを持ちすぎて結局自己満だったのかもしれないという自戒でもある。

「売れる」事から勝手に目を背けて、「これが僕だから」みたいなシェルターに潜り込んでしまっていた気がする。

歳を重ねるたびに恥もかきたくなくなるし、声高に色々言えなくなる。

今は、もっといろんな人に僕の楽曲や活動を知ってほしいから、そのためにもっと活動を客観視して、結果にもちゃんとこだわりたいと思っている。

こだわる部分はとことんこだわる。

捨てるプライドはどんどん捨てる。

そうする事で見える新しい景色がある。

まとめ

というわけで僕が辿り着いた答えを羅列する。

・客観的に活動を考える。

・不必要なプライドは捨てる。

・こだわる部分はとことんこだわる。

・その目標を小さく切り刻んで少しづつ達成する。

・作品はどんどん世に出す。

・自分を決めすぎない。

勿論、僕も全然結果出せてないので、今後も常にもがいていつも新人のつもりでどんどん首突っ込んで生きていきます。

先日記事にしましたが、AKB48グループのイベント【豆腐プロレス】で僕の楽曲が使用されました。 今になって考えても、国民的アイ...

先日ブログでエントリした記事、作曲家だけじゃなくてバンドマンやアーティストを目指す人にも読んで欲しい。

別に用無い人もいるかもしれないけど、なかなか結果を出せなくてもがいてる人に届けばいい。

記事内に出てくるスキャット後藤さんという作曲家さんの記事のアンサーブログみたいな感じになってるので、どちらも見比べてみてください。