先日、家庭を持つバンド友達から
「DTMを始めたいんだけど何を買えばいいか分からない」
と、相談を受けました。
パパが始めるDTM ~~機材を揃える・オーディオインターフェイス編~~
このシリーズ、そう言えば全然続き書いてないですね、ごめん。
今回相談を受けたバンドマンにもやっぱり金銭的な心配も有り、何とか予算内でとりあえずそれなりの事をしたいとのことでしたので、現在の予算やDTMでやりたいことを聞いてみました。
- 初期予算は3万円
- バンドのためのデモ作りがメイン
- ギターやシンセも自己演奏のものを録りたい
- ヘッドフォン環境での制作になる
大きく分けるとこんな感じです。
バンドマンがバンドのデモを作る程度ならそんなに色々な機能も最初はいらないと思うし、自分でも演奏して録れるのも大きな強みです。
慣れてきたら徐々にグレードアップも考えているということなので、とりあえず予算内で希望の条件を満たせそうなものを僕なりに考えてみました。
一応パソコンは現行で使っているものを使用するという事で(スペック不明)、パソコン以外のもので予算を組みます。
予算3万円でDTM始めるならならこれを買います
オーディオインターフェース・・STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR12
MIDI鍵盤・・・・・・・・・・KORG ( コルグ ) / microKEY-25
ヘッドフォン・・・・・・・・AKG ( アーカーゲー ) / K240MK2
僕が予算3万円で今選ぶならこの三つです。
見てお分かりだと思いますが、DAWは買いませんwww
理由もあるので、一つ一つ解説をします。
オーディオインターフェース
オーディオインターフェースはSTEINBERG ( スタインバーグ ) / UR12をチョイスしました。
フロントにはコンボジャック一つとTRSのライン入力が一つというシンプルな設計。
自分でギターやシンセを重ねるということなので、HI-Z端子付きのコンボはひとつあれば事足ります。
アナログで録音する場合には24bit/192kHz対応というところもありがたいですね。
また、もしもコンデンサマイクなどでデモのメロディを乗せる場合でもファンタム供給可能なので使い勝手もいい。
UR12にはcubase AIのライセンスも付属するので、とりあえずDAWはそれを使います。
のちのちにアップグレードを考えているので、最初はバンドル版のDAWで始めて自分なりのDTMの水準値を決める。
トラック数や準拠するプラグインにも制約があるので、足りない機能や音色が分かってきたらDAWをそのままアップグレードすればいい。
AIにもドラム音源「Groove Agent SE」やギターのアンプシュミレーターも収録されているので即戦力は充分です。
ひとつだけ、バンドル版には一定の形式での書き出し回数のも限度数があることも頭に入れて置いてください。 僕は前そのことで一時期時間をロスした経験があるので、、、。
バンドル版から上位有料DAWへのアップグレードの際には値引きもあるので、そのへんもうまく使えればいいですね。
シンセを録るということなので、ステレオで録音できるUR12のもう一つ上の機種であるUR22が欲しい所ですが、予算の関係と「デモを作る」という観点からUR12を選びました。
UR12のアウトプットはRCAピンしか付いてないけど、ヘッドフォンでの制作になるということなので無視。
むしろステレオ環境が欲しいようなら、ちょっと予算出ますが現行のUR22よりもUR22CというType-C対応のものが良さげです。
STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR22C オーディオインターフェイス 32bit/192kHz
UR12とUR22の違いは藤本さんの比較記事がとても分かりやすいので参考にしてみてください。
MIDI鍵盤
DAWのエディターでマウスを使ってベタ打ちしてもいいんだけど、MIDI鍵盤は欲しいところ。
制作のモチベーションや効率にも大きく影響します。
多機能のものを買うのはとりあえず置いておいて、MIDIを問題なく打ち込めるKORG ( コルグ ) / microKEY-25を選びました。
音源のライセンスやクーポンが付いているのも地味に嬉しいですね。
作業スペースも心配されていたのですが、ミニキーボードなら場所も取らないしトランスポーズもボタン一つで上下できるので、デモ作りくらいなら問題ないです。
ドラムパートなどのリズムセクションを作るときも、ベタ打ちで作るよりもMIDI鍵盤叩いてリアルタイム入力して、クオンタイズ(演奏データのタイミング補正)かけたほうが早い場合も多いです。 バンド出身者ならなおのこと実感できると思います。
僕も昔KORGのMIDI鍵盤、micro key 61をずっと使ってました。
ヘッドフォン
ヘッドフォンでの制作が主になり、今のところモニター導入は考えていないとの事なので、低コストで使えるヘッドフォンは欲しいところです。
リスニング環境、特にヘッドフォンに投資することに不慣れな人だと金額にビビる人も多いかもしれませんが、これでも安めなほうです。
ヘッドフォンへの投資がかなりでかいですが、個人的には予算が許す限りの最良のリスニング環境を作ることは最優先事項だと思ってます。
値段の割にリスニングのバランスが良いし、予算で悩む初心者の方などにはこれをまずお勧めしています。
まとめ
3万円という限られた予算ですが、この三つなら当初の条件をある程度のレベルでと満たせると思います。
デモレベルなら正直トラック10個もあれば充分だと思うので。
まずは低投資で機材を揃えて、
DTMがどういうものなのか?
DTMで何ができるのか?
自分が望むものは何か?
この辺の水準を明確にしていくのがいいかと思います。
足りないものは後から追加も出来るし、機材もオークションを使って売り買い出来れば色々と試せる機会は増えそう。
バンドマンからDTMの事を聞かれるの、なんだか嬉しいですね。
サウンドハウスで買う
STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR12 USBオーディオインターフェイス
STEINBERG ( スタインバーグ ) / UR22C オーディオインターフェイス 32bit/192kHz
KORG ( コルグ ) / microKEY-25 MIDIキーボード 25鍵