キーさんが影山家の住人となり、早くも三ヶ月が過ぎた。
もう我が家に無くてはならない存在となったキーさんは、最近人間らしさに拍車がかかっている。
飼い主との主従関係を持つ犬などと違い、猫は自分の事を猫だと思わず、特に屋内飼育の猫は自分の事を小さい人間だと認識しているという。
その意見にも至極頷ける。
来た当時は手乗りサイズだった。
最近は眠り方が特に人間らしい。
南からの陽射しが入るキッチンルームではいつも外を眺めている。
来た当初に拗らせていた猫風邪もだいぶ落ち着いて綺麗な顔立ちになった。
隙有らば肩や頭にも貪欲に登ってくる(もちろん拒否はしない)。
出掛けようとすると玄関にて行く手を阻むキーさん。
体全体を使って作曲の邪魔をしてくる事もある(もちろん拒否はしない)。
「人間てストーブなんていいもん使ってずるいねー」
などと言ってきそうである。
眠る息子を守るように座っている。なんて愛くるしいのだ、キーさん。
キャットタワーから人間を見下ろすのも好きらしい。
そろそろ生後8ヶ月になり、ワクチンと避妊手術が検討されている。
部屋猫なので避妊手術は必要も無い気もするし、もともと倫理的に疑問符が残る小生だが、うちの周りには野良猫も多く万が一もあるので、近く施術していただく予定だ。
キーさんは我が家に来て幸せを感じているかな?
人間とは違い言葉でのディスカッションは出来ないが、望むらくは我が家に来たことを生涯幸福と感じながら生きていって欲しい。
そう思っていただけるのも、やはり人間いかんである。 たかが「飼い猫」とは言いたくないものだ。