このところ定期的にいただいているBGM制作の中で環境音を使用する機会があり、最初はオーディオストックとかで買ったものなんかを使っていましたが最近は自分でサンプリングしてきて使ったりしてます。
環境音のサンプリングに来てます。
生憎の雨です。 pic.twitter.com/g1NQIapFWN— 影山健二@チリチリざむらい (@heartleafkk) June 7, 2017
で、使用するだけじゃなくて僕も販売に回していこうかな、と発起しまして、オーディオストックに審査に出そうと思ったんだけど、実際環境音てどのくらいのボリュームで販売されるのか単純に悩みました。
なので、実際買ったもの(販売されているものは審査をパスしてるから)を検証して、先日試しに数トラックを審査に出していたところ、見事に全て審査通過。
https://audiostock.jp/audio/123035
https://audiostock.jp/audio/123037
https://audiostock.jp/audio/123036
というわけで、オーディオストックで環境音を販売するために僕がやったことを書き記しておきます。
これから環境音おサンプリング販売を考えている皆様の少しでもお役に立ちますように。
ざっくり言うと
- RMSは-50前後でもいい
- ピークは-30位でもいい
- フェードインとフェードアウトは簡単でいい
検証結果
審査に出すにあたり、録りっぱなしのサンプリングじゃダメだろうとDAWに書き出してみたものの、一体どのくらいが適正値なのか分からなかったので、まずはじめに今までに買った素材を使って検証しました。
こちらの素材。
https://audiostock.jp/audio/60216
mp3の素材、ビットレートは160kbps。
DAWに書き出すとこんな感じでした。
ボリュームの平均値が-40くらいなので波形はほぼ線に近いです。
で、ボリュームのピークとRMS。
他の素材を色々調べても、こういう類の環境音は大体このくらいの数値。
まあ、確かに制作で使うときも環境音はあくまでBGMの後ろで鳴ってるわけで、オートメーションもかくけど実際そんなにボリューム上げたりもしてないのが現状なのでこのくらいでも充分でしょう。
ていうか変にボリューム上げようとするとどうしても不自然な音になったりするので、無理して上げる必要性も無いのかと。
なので、今回の僕が審査に回したものも、大体が
ピーク -30db前後
RMS -50前後
でした。
殆ど録りっぱなしの状態。
そのくらいでもパスしたので、販売にあたっては差し障りはないということが分かりました。
あとはフェードインフェードアウトをどうするかですが、
●wav形式、44.1kHz であること
●200MB以下 であること
●冒頭の無音時間が0.5秒以内 であること
オーディオストックでは素材の登録に上記の指定があります。
環境音の場合は大体、フェードインとフェードアウトでの販売が多いようだったので、必要な部分だけを残してリージョンをカットし、トラックの始まりと同時から直線でフェードインさせました。
冒頭の無音の0.5秒というと、他のBGM素材とかだと最初の始まりをちょっと気を使ってちまちまやるんですけど、環境音はそんなに気を使わずに再生スタート直後からフェードインを書き出せば問題無いようです。
フェードアウトも同じように適度な部分で直線で書いて音の終わりと同時に最下限に落とせてれば大丈夫でした。
なので、フェードインとフェードアウトにもそんなに気を使わなくていいです。
まとめ
環境音のサンプリングって、録音機器さえ持ってればどこでも可能だし、どこに住んでても全ての環境音が素材に成りうるという最強の資産作りなのでは?と最近考えている。
どこへ出かけるときも録音機器を持って出かけ
↓
いろんな音をサンプリングして
↓
プラットフォームで販売
これなら、ある程度の知識と機材があれば誰でも出来るレベル。
時間の無いクリエイターやお父さんDTMerでも簡単に資産が作れますね。
田舎に住んでると、自然音はそれこそ山のように散らばってるので、そのへんは強みだなあと最近思ってます。
サンプリングをしていて色々と気づいたこともありますが、また別の記事にでもまとめてみようと思ってます。
あ、ちなみに僕が主に使ってるレコーダー(写真参照)ですが、ZOOMのH2nというものがメインです。
スタジオ作業でも使えるし、WAVとmp3のエンコードも簡単にできるので色々と使いやすいです。お父さんのおこずかいでも買えますよ。