このブログでもちょくちょく使っているAI、昨今は本当に様々なものがAIによって生成され続けています。
巷では、このままAIが躍進すると失われる職業が!と、いつになっても騒がれています。
AI技術の発展により、単純労働やデータ処理が中心の仕事はAIに代替され、看護や保育のようにコミュニケーション能力が必要な…
今や、作曲なんかにも当たり前のように登用されているので、「作曲家」という職業も危ういのかもしれません。というか多分切実になってくると思ってます。
私も作曲を生業にしているので、その辺のことを考えてないわけではありませんが、AIが騒がれだしたころからあんまり心配はしていません。
「作曲」という切り取り方よりも、もう少し大きく「音楽」という観点から考えています。
物事を俯瞰でとらえるとき、自分の弱みと強みを相対的に観察することは非常に重要です。
ビジネスとかだと「SOWT分析」なんて言う呼び方をします。
SWOT分析とは、自社の外部環境と内部環境をStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(…
「事業なんてやってないよー」
とう方も、自分の強みと弱みを知ることは、生きる上でも役に立つかと思います、気になる方は是非^^
AIに負ける要素
個人的に打ち込みだとかはAIに淘汰されて行ってしまう気がしています。
ここに関しては、このまま更に進化をしてったらの話で、人間の知識量よりもコンピューターのほうが圧倒的に情報を保持しているであろうこと、幾万通りの既存曲の中から最適解を生成できること、どうやっても制作の速度はコンピューターに負けていくのかな、と思っています。
BGMをはじめとする音楽も、そもそも需要と供給のバランスは崩れていきそうな気もしています。
BGMを求める側が、果たして「人間が作ったものがいい!」と、言い続けるのか、、、。
そもそも「こんな感じでいいかな」という需要に対してだとしたらAIのほうがより早く、クリティカルなBGMを制作してくれそうです。
勿論、人が作るこだわりのBGMにも一定数需要はあると思いますが、現状のSNSや映像系プラットフォームなどを見ていても、「このくらいで充分」というような感覚のコンテンツのほうが圧倒的に多い気がしています、、、。
AIに勝てる要素
逆にAIには生み出せないもの。
私自身は、「演奏」「プロセス」「違和感」「感情」、この4つが、今後もAIに勝てる要素かな、と考えています。
演奏
フィジカルな「演奏」という技術はこの先もAIには生成できないと思っています。
「練習して上手くなる」
これ、楽器やってると当たり前なんですが、身を以て体験する技術の向上に関しては自分以外のものや人には触れられるわけもなく、個人的にはここはできる人の希少性が高まっていくと思っています。
個人的には「楽器が弾ける」ということが最も有益な能力だと考えています。
私の好きな小説家「村上龍」さんの小説では、パラレルワールドでの戦争を描くシーンがあり、その中でピアノの演奏ができる音楽家が脚光を浴びる、という話があります。
どの時代にも音楽は必要なんですが、「演奏ができる」という能力は、どうやっても人間にしかできないものだと思っています。
プロセス
生成AIにはプロセスというものがありません。
AIって、基本的には完成形を提案してきますが、悩みながら作ったりとか、失敗を重ねたりという体験は知る由もありません。
例えば作曲も、もしかしたら制作過程やプロセスをコンテンツ化出来たら、いろんな人の興味を引けるのかもしれません。
一緒になって生み出す。それを応援する。そこに物語が生まれる。
こういうプロセスは、やはりAIには作り出せないと思っています。
違和感
AIが作り出すものは色々な情報が精査されて生成されています。
こと音楽で言えば、非常に理論的で耳障りの良いように生成されているのだと思います。(まだまだ不完全な部分も多そうだけど、、)
例えば意図したアウトノート(スケールから外した音)だったり、どうしても人間の手でしか生み出せない微妙な「ズレ」や「間」等、違和感を感じる音や所作は、AIでは生み出せないと思っています。
綺麗すぎても機械的なんですね、DTMやってる人はピンとくると思いますが、わざとタイミングずらすような「ヒューマナイズ」も、より人間らしさを出すための技術です。
ただ、現状人間の起こす偶発的なイレギュラーやミスなんかは狙って生成できないと思いますので、それが逆に良い違和感としてAIよりも希少価値を残すと思います。
感情
今のところ、感情を揺さぶるような、とか、感情的になって作る、とか、そういう人間が持つ感情にリンクしてくるような自動生成は無いように思います。
AIに勝るもの、というと少し誤解は生まれそうですが、演奏して感じる喜びや葛藤、悩み、バンドとかやってると特に感じますよね。
その辺はやっぱり人間じゃなければ感じ得ないものなんだと思っています。
再現性の高いものはAIで簡単に生成されますが、その時の感情だったり考え等はその時に感じるしかなかったり、後から思い出すってこともAIにはできないので、その辺も人間でしか感じられないものなんだと思っています。
まとめ
あくまで、現時点でのAIの話です。
たまに話題になる、AGI(汎用人工知能)やASI(人口超知能)なんかが出てきたら、話は変わってきます、、、。
それでも、極論「自分で演奏する」という行為については、他の何からも得られない体験ではあるので、やっぱりこれからの時代も自分で体得するしかないと思うし、それができる人って言うのはどうやっても優遇されていくのではないか?と予想。
弾いてみたの動画もAIで生成してるものをたまに散見しますが、やっぱり人間が実際に弾いてる動画とかのほうが圧倒的に生々しいです。
タイトルとはちょっと反対のまとめになってしまいますが、勝ち負けとかではなく、良い使い方と距離感でAIと同居した世界であればいいと思うし、自分が演奏する喜びを、いつまでも携えて音楽と向き合っていけたらと考えています。

