持病であった[食道アカラシア]という病気に対する手術を受けて、早いもので二年が経過しました。
前記とも重複しますが、アカラシアを患った人は食道ガンになりやすい事や、POEM手術後は逆流性食道炎になりやすいなどの観点から、年に一度は胃カメラでの検診を執刀医から勧められます。
2018年4月でPOEM手術後丸2年が経過するということで、胃カメラの検診に行ってきました。
2年後の体調など
前回術後1年後の検診の記録↓
https://heartleafkk.com/?p=3135
https://heartleafkk.com/?p=3478
2年経過の現在ですが、食べものの詰まりなどは依然感じません。
搔き込むように食事したり、パンのような汁気の無い物だけ食べたりするとたまに詰まりますが、その辺は物理的な問題の気もします。
ここ最近でちょっと気になっていたのが胃の痛み(食道?)です。
前回の検診でも指摘されましたが、POEM手術後に逆流性食道炎になり、その症状が割と強めだと言われていました。
食事の摂生などが大事とされていましたが、どうしても好きなコーヒーを飲んだり刺激物を摂ったりする機会が増してきているような気もしてるので、その辺は少し気持ちの緩みも感じています。
その辺のことも注意しながら検査してきました。
ちなみに、今回から検査は近所の内科医でやっていきます。
前回までは手術を受けた東京都江東豊洲病院まで行っていましたが、余程の悪変が見られない限りは地元で検査受けてもらってもいいとのことだったので。
地方在住としては東京まで行くのも大変だし、今後も様子を見ながら地元での検査を続けていきます。
検査の結果
所見をそのまま引用します。
【食道】
門歯から20cmの上部食道に3mm程度の乳頭腫あり。
POEM後ECJに近い粘膜に縦走する瘢痕あり。
LA分類Cの潰瘍を伴う逆流性食道炎あり。【胃】
異常なし。ただし、POEM後で胃に空気溜められず。
上から説明すると、まず上部食道に3mm位のポリープが見つかりました。
良性のものだということで、特に問題ないとのことですが今後も様子を見ていきます。
縦走する瘢痕、、、ていうのはPOEMの手術の跡です。
問題は最後です、やはり強度の食道炎になっているそうで潰瘍もできているとのこと。
痛みの原因はそれだそうです。
胃自体には問題ないみたいですが、POEMで胃と食道の繋ぎ目が大きく開いているので空気を溜めての検査ができないとのこと。
今後のこと
というわけで、とりあえず痛みの原因でもある逆流性食道炎を治していくことになりました。
【タケキャブ】というその筋では有名な薬を処方されました。
10mgと20mgが有りますが、僕の場合はかなり症状が強いので20mgのほうです。
飲み続けることが大事だそうで、とりあえず三か月分頂きました。
会計6020円、高いです。
食生活は日々の生活の中でどうしても怠慢になってしまいがちなので、こうやって褌を締める事も非常に大事だと痛感しました。
とりあえず処方された分の薬を飲みながら、食生活ももう一度見直して様子を見てみます。
POEMを受けた、あるいは受ける皆様にお伝えしたいのは、とにかく良質な食生活と摂生です。
気を付けているつもりでも、どうしても怠慢になってしまうのは個人レベルの意識しかないと思います。刺激物を控えたり、外食を減らすとかでも十分かもしれません。
全部断ち切ることは難しいので、回数を減らすだけでもいいです。
放置すると食道がんなどの病気を招く可能性もあるそうです。
高齢者の生死にかかわる誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の原因に、逆流性食道炎などが関係していると数多く報告されています。また、逆流性食道炎をくり返すうちに食道粘膜の組織が変質して、バレット食道という状態になります。
バレット食道を生じている人は、そうでない人より食道がんのリスクが10倍高まるといい、欧米では食道がんの約半数はバレット食道にできたがん(腺がん)といわれています。
POEMの経過は良さそうですが、逆流性食道炎も注意していかなければいけないですね。