影山(@heartleafkk)です。
https://heartleafkk.com/?p=1123
以前、こんな記事を書きましたが、つい先日AIによる人員削減が本格化しそうだというニュースが飛び込んできました。
http://www.jinzai-business.net/news_details743.html
時は流れています、着々と、、、。
働き方に対する考え方なんて人それぞれですが、個人的なことで言えば僕は死ぬまで好きなことをして働き続けたいという考え方をしていて、それを現実化するために何をしたらいいかをいつも考えております。
ブロガーと音楽家を名乗って一年が過ぎましたが、ここまで必死にやってみて見えてきたことがいくつもあります。
僕は今一歳になる息子がいるので、独身時代のように全て自分の思い通りになる時間は必然的に限られてくるわけですが、そんな環境の中でも自分が好きなことをして生きていくことを目指しつつ日々奔走しているわけです。
10年後も同じように好きなことをして生きていくために必要なこと、端から書き出したらキリがないので、分かりやすく3つの主幹を立てることにしました。
1.タレント
2.パラレルキャリア
3.セルフマネジメント
この三つを主観とし、各コンテンツを細分化しながら全力で考えてみようと思います。
タレント
日本での意味合いは「才能」とか「有名人」って感じですけど、僕の中では「人間の魅力や価値」という括りで考えています。
例えば、
「あの店の料理すごい美味しいから食べてみて!」
ってワードを僕が言うのと国民的アイドルが同じことを言うのでは宣伝効果が全然違うわけです。
それって単純な話、有名になればなるほどその価値は上がるわけで、自ずとタレント性が強化されていくわけです。
CMとかもそうですよね。大体はその時に旬な芸能人を使うし、それか話題性に富んだ凝ったものかのどちらかが強い。
そのタレントを個人レベルでどこまで最大化できるのか?という話です。
個人的にこのタレントを最大化していくには上記の3つが深く関わっていると考えます。
希少性
まずは希少性。独自性とでも言えるかな。
http://logmi.jp/94358
この藤原和博氏の考え方が一番的確です。
稼ぐためのカギは「熟練度」や「技術力」ではなく「希少性」にあると説き、「自身をレアカード化しないと稼げる大人にはなれない」と熱弁しています。
これはパラレルキャリアともリンクしてるんだけど、要するに「代替えが利かないような存在に自分がなることで、仕事の単価を上げていく」というもの。
一番はじめに引用した、フコク生命がAI導入で34人をリストラするというくだりですが、単刀直入に言えば「コンピュータでも代替えの利く仕事だからコストやリスクの大きいマンパワーを削減する」という事です。
10年後になくなる仕事で、事務員や電話オペレーターとありますがまさにそれですね。
比較的単純な作業だったり意思を必要としないような職業が失われていくという現実が差し迫る中で、逆に言えば代替えの利かない仕事は生き残る可能性が高いわけですね。
その希少性を個人レベルでどんどん追求していけば、自ずとタレントは強化されます。
また、どこか他人よりも突出している部分も人の魅力として付加価値になります。
総合力で劣っていても、ある部分だけ尖らせているだけで「勝てるグラウンド」が広がります。
人間性
一言で人間性と言っても色々とあるわけですが、ここでも代替えの利かない人間が強いんです。
要するに「キャラクター」です。
世の中色んな人間がいるわけですが、他者を惹きつけるものを持つ人はキャラクターがしっかりとあります。
世間的に見て好感が持てるような人もいれば、逆に世間から嫌われても逆に目立っている人もいます。どちらにせよ、代替えの利かないキャラクターを持っているからこそ、そこにタレント性が生まれるわけ。
どんなに失敗しても憎めなくて愛される人、あんまり好きじゃないんだけど何故か気になっちゃう人、炎上しても逆に自分を高められる人、世間体なんて関係なくただひたすら自分のやるべきことに身を投じる人、それはもう様々ですが、それぞれの人間に本来備わっているはずの人間性をどれだけ前面に出せるのか?
そこにキャラクターとしての価値と、その先のタレントに深く影響していくわけです。
無理矢理人間性を売り物にするという感覚よりは、より自分らしく生きられているか?という事の方が大きいかもしれません。
無理して見繕ったところでいつかはメッキは剥がれてしまう。
等身大の自分のキャラクターを見極めて、そして自分の「売り」はなんなのかを提示していければ良いです。
創造性
僕は、人間は「与える側」か「与えられる側」か、どちらかに分かれるものだと考えています。
勿論状況によってはどちらにでも相互関係が生まれるわけですが、仕事に関して言えば「ゼロから何かを生み出せる」人は与える側、そうじゃない人は与えられる側とします。
ゼロから何かを生み出せる人は汎用力があり、どんな状況でも自分で仕事を作れるということになります。
与えられる事に慣れてしまうと、自分から仕事を作り出すことはしなくなり、創造性が極めて低くなってしまう可能性がある。
先の話でもありましたが、そういう画一的なスタンスはAIなどのテクノロジーに代替えされてしまうことを意味し、一度資本を喪失してしまった場合につぶしが効かなくなるという状況になってしまいます。
クリエイティブなことだけの話ではなく、企業や組織でも同じことが言えます。
受身で働いている人は昇級やクラスアップとは無縁になっていき、逆に自分から仕事を創りだす努力をする人はどんどんと自分の価値を上げていく。同じ組織内でも格差が生まれるわけです。
「1から2」
という意識よりも、
「0から1」
をどうやって構築していくか、それは今後の働き方においてもかなり重要なメソッドになる可能性が高いです。
「タレント」項目はそれぞれがリンクしているところでもありますが、要約すると以下のようになります。
- 勝てるグラウンドを尖らせる
- 尖らせる部分を多くし、希少性を高める
- 代替えの利かないコンテンツを作る(そして増やしていく)
- 自分の「売り」はなんなのか?を明確化する
- 等身大の自分を提示する
- ゼロから仕事を生み出すようにする
基本的には他人に頼らずに自分の自助努力で完結する事です。
単純に「有名になりたい」っていうことではなく、常に自分の価値を考えていること。
全ては自分とどれだけ向き合えるかにかかっています。
パラレルキャリア
https://heartleafkk.com/?p=1257
今は結構スタンダードになりつつありますね、かの有名なドラッガーも提唱しています。
で、前項目の藤原和博さんの話を今度は何かと話題のキングコング西野さんがとっても分かりやすく解説しているのがこちら。
http://logmi.jp/104222
要するに希少性(藤原論でいうレアカード化ですね)を高める上で、パラレルキャリア思考は理屈がほぼ同じ。
西野さんの話は三角形をもとに解説してますが、僕は自分の現状のことも踏まえて違う形で表現してみます。
他業種を組み合わせると仕事が生まれる
まず西野さんの話の中のこと。
アメトークというテレビ番組で「家電大好き芸人」というような回がありまして、芸人さんで家電大好きな人たちが集まるわけすが、その番組が放送されたあと、ある芸人さんは家電メーカーのCMのオファーが来たり、家電量販店のイメージキャラクターに抜擢されたりということがあったようです。
これは「芸人」という価値と「家電大好き」という価値が合わさった部分で生まれた仕事なわけですね。
どちらかが欠落していてもダメなんですね、どっちにも尖らせることで組み合わされているためです。
次は同じ図で僕の場合を考えてみます。
これは一例なのですが、僕がずっと続けてきた音楽活動で培われた価値観やスキル、人間関係と、一年ほど前から始めたブログ活動が組み合わさって、先の音楽関係の方との対談コンテンツが生まれました。
THE 対談。【伊那GRAM HOUSE】経営、大澤良太朗(長野県伊那市)
THE 対談。【STUDIO SDP】経営、伊藤貴志(長野県長野市)
これも同じように、どちらかが存在するだけでは不十分で、互いに組み合わさることで新しい価値が生まれたわけです。
僕のブログコンテンツは基本的に無料なので、これが直接的にマネタイズされたわけではありませんが、音楽系の対談の記事はとても多くの方々にご拝読いただき各方面からいろんな反応をいただいています。
例えばこれにフリーライター業の旗を掲げると、「価値に対する対価」としてお金が乗っかってくるわけです、それだけの違い。
僕の場合でもう少し広げてみます。
○をひとつ多くしてみました。
そうすると、重なり合う部分が必然的に増えます。その部分においてコンテンツが生まれますね。
○が増えれば増えるほど生まれるコンテンツは増え、結果的に希少性が高まるという仕組みです。
また、○の最大化を続けることで重なり合う範囲を増やし、さらに仕事の可能性を底上げできます。
既存の仕事の価値だけではいつか頭打ちになってしまうかもしれないし、コモディティが加速すれば価値の上辺と下辺の格差は開く一方です。
それに関しては「勝てるグラウンドで戦う」か、「新しい仕事を生み出す」しかない。
パラレルキャリアのいいところは、まだまだ他業種が組み合わされることで生まれる仕事のポテンシャルが未知数だということです。
どこに面白い価値が転がってるのかなんてわからないんですね、今あるものが全てではありませんので。
収入源を複数用意することでセーフティネットが構築される
パラレルキャリアを進めていくと、必然的に色んな場所で収入が生まれてきます。
http://kasakoblog.exblog.jp/
僕のブログでも何度か紹介しているかさこさんも、パラレルキャリアで成功されている方です。
例えば、月収30万円もらっていた会社員のAさんが突然のリストラに遭うとします。
勿論、働き口はそこしかないので、働けなくなった時点で収入はゼロになります。
一方、ライターとブログとカメラマンとしてそれぞれ月10万円づつ稼いでいるフリーランスのBさんという方がいます。
契約していた制作会社が倒産し、ライターの収入が入らなくなりました。
でも、Bさんは他の仕事で月20万円を稼げるので、収入がゼロになることは殆どありません。
稼ぎどころを複数用意することで、仮にその中のどれかが不調だったとしても、他の収入によって補うことができるのが強み。つぶしが効くわけです。
言うほど簡単なことではないですが、最近だと副業を推進する企業も増えているし、本業を持ちながらでも新しい事を始められる機会は増加しつつあります。
収入源を多岐に広げることで、リスクヘッジもできる。
そして、その一つ一つを突き詰めていくことでそれぞれのキャリアが相乗効果をもたらし、ブランディングもされていくというわけです。
また、パラレルキャリアは自分の得意なことを仕事に変換するほうが逆に効率的です。
先の希少性の話で家電好きの芸人の話をしましたが、それはその芸人さんが家電が好きであったからこそ突き詰められたわけで、好きなことや得意なことは自分から進んで学んでいくので途中で嫌になることが少ないのです。
まあ、途中でやめちゃったらそれまでってことだし。
資産を増やしていく
先日、ブロガーのイケダハヤトさんの記事。
http://www.ikedahayato.com/20170222/69218875.html
とても良い記事でした。
文中でも触れていますが、自分にとっての「資産」を増やしていくことも、パラレルキャリアにおいては進んで取り入れていきたいです。
僕の場合だと、ブログやwebサイトの運営、音楽で言えばBGMなどのストック収入がそれです。
自分の音楽活動のheartleafも、itunesなどで聴き放題のストリーミングサービスに登録してある時点でちょっとづつ資産化していることになります。
働いた対価としてお金を手にするのではなく、働かなくても自ずとお金が回るシステムをちょっとづつ広げていくことで、またさらに新しい事を始めるチャンスも生まれてきます。
今はインターネットも進化しまくっているので、誰でも可能性なんて持ってるんですよね。
要はやるかやらないかの違いだけ。
ブログはそう言う意味でもかなりのポテンシャルがあると思います。
書く事が好きな人には本当にオススメします。メリットも沢山あるので。
【関連記事】
バンドマンにもおすすめしたい、ブログを始めて気付いた5つのメリット
【好きなことで稼ぐ】音楽とブログでのマネタイズを始めて1年間経って感じていること
パラレルキャリアという選択肢は、ちょっと前までのスタンダードだった「終身雇用」という働き方を覆す考え方です。
まだまだこういう働き方がスタンダードになってませんが、足並みを揃えていてもしょうがないですし、どのスキルでマネタイズしていくのかなんて各々で違う。
それぞれのスキルがリンクして相乗効果も無限大です。
好きなことを仕事にしていくと、「働く」という概念さえも楽しいものになるはずです。
この項目を要約してみます。
- 好きなことを突き詰める、最大化する
- 好きなこと同士を組み合わせて新しい仕事を作る
- 収入源を複数持つようにする
- 資産を増やすことを積極的に取り入れる
- 自分のオリジナルコンテンツを発信し続ける
セルフマネジメント
今の時代、個人的に一番必要だと思うのは個人レベルでの「マネジメント」です。
組織に入った場合もそうだけど、組織の中でもどれだけ自分のコントロールをできるかが本当に大事。
どんな状況においても自分らしい選択をして、何が起きても誰のせいでもない、自分の選択を信じて自分の生き方をコントロールすること。
なかなかに難しい話かもしれませんが、これからの時代を生きる上では必須だと断言できます。
いつも冷静に、寡黙に、そしてスタンドアロンであること
注意しててもなかなか難しいことなのですが、人間どうしても感情に流されるわけです。
一時的な感情は、良い結果を生む場合もあるけど悪い結果を生むことのほうが多い。
ずっとひとりで生きていくならリスクはないですが、人間そうもいきません。
時に感情的になろうとも、決断の前にはひと呼吸置いて行動すること。
そして、ひたすらに自分の信じることを寡黙に追求し続けること。
僕は真剣にバンドをやってた時に気がついたんだけど、バンドってどうしても他人とやるものなので、良い意味でも悪い意味でも他人に左右されてしまうんです。
良い方向だけならいいんだけど、結局僕の場合は「他人に左右されながら自分の好きなことはできない」という判断をしてソロ活動を始めました。
今でこそ嫁と二人で活動していますが、あの時にひとりで動き出して本当に良かったと思ってます。
誰にも頼ることなく、依存することもなく、やるもやらないも全部自分次第。
そんな活動の中でセルフマネジメントすることの重要性を体感できました。
そういうインディペンデントでの学びを経て、また組織に入ってみるのでは大きく景色が違う。
組織は他人に依存しあって何かを目指すものではなく、個人レベルでの底上げをして、成熟した個体が集まることで最高値を出せるものだと思っています。
スタンドアロン、要するに他に依存することなく、独立して行動できることをいつも念頭に生きていたいです。
時代に流されすぎない
前項にもリンクすることですが、周りの事に流されすぎず、時代が変わっても恒久的な価値を見出すことは僕にとって非常に大事です。
ここ数十年で加速度的にテクノロジーが進化していますが、それはそれとして受け入れて自分はどうあるべきかを常に見極めること。
インターネットの普及で色んな価値が変わりました。
音楽関係なんて顕著ですね、今やデータでやり取りする時代です。
勿論僕もそれらを取り入れたりもするし、ブースターとして利用もしています。
ブログでさえ、ネットがないと厳しいですし。
ただ、それだけではなくてアナログ的な価値をこれからも大事にしたいと考えてます。
まあ、僕自体がアナログ思考ってのも大きいですが、時代のムーブメントに乗り続けてるだけでもオリジナルで居続けるのは厳しいかな?と思うから。
だからこそパラレルキャリアの中にもDIYだとか現実世界の手の届く範囲での幸せや生き方、稼ぎ方を持ちたい。
ありえないとは思うけど、例えばネットが無くなっても生きていけるようなニュアンスかなあ。
オリジナルのものを守るにはオリジナルであり続けたいと思うし、例えば100年後とかにも時代を越えて価値の残るようなものを作れば結果として資産価値になる。
ムーブメントを受け入れる柔軟性もさることながら、情報過多の時代の中でも自分で情報の取捨選択をして自分らしいコンテンツを追求すること。
それは結果として希少性を高めることにもリンクしている。
セルフマネジメントは読んで字のごとく、自分をいかにコントロールして結果に結び付けられるか?ということです。
こう言う考え方をしているとドライな人なんて言われることもあるけど、別に愛を失ったわけでもないし僕個人としてはどんな状況であろうとも冷静な判断をしていたい、という想いだけです。
仮に突然全部の仕事を失うようなことが起きたとしても、狼狽することなく次の一手を見極めたい。
それってきっと一夕一朝ではたどり着けない境地なので、毎日の積み重ねしかないと思うんだけど、結果的には「好きなことをして生きる」という概念に関わってくる事なのでむしろ自然といえば自然です。
セルフマネジメントに大事なことは、、、
- いつも冷静な判断を出来る環境を作り、維持する
- 周りに流されず、スタンドアロンで確立し続ける
- 情報の取捨選択は自分でする
- 視野は広く
- 自分をコントロールする意識を持つ
このコンテンツは上げだしたらキリがないけど、ざっくりまとめるとこんな感じでしょうかね。
とかく自分には甘くいないようにいたいです。結果は全部自分次第。
まとめ
長くなってしまいましたが、あくまでこれは僕の今の状況を加味した話です。
誰にでも当てはまることでもないと思うけど、個人レベルで少しでも良い環境に持っていくヒントはあるかもしれません。
今回話したコンテンツは全部がリンクしていて、それぞれを高めていけば相乗効果として結果に繋がります。
好きなことを仕事にする。
好きなことをして生きる。
そんなこと簡単に、、、って思っていると多分できない。
変化を望むなら今すぐに行動するべき。
僕はもう死ぬまで好きなことで仕事をし続けると思います。というか今更そうじゃない考え方はもうできない気もする。
10年後も同じような事を話せているかは分かりませんが、極力そうなるように努力してみます。自分の世界を大切に生きたい。
できるかできないかはそんなに重要じゃない。
結局、やるかやらないか、それだけだと思います。