「壊せる人」になりたい。
齢を重ねても、積み上げたものを壊せる人を尊敬している。
遍くどれほど経験を積んでも、時として自分の過去と未来を見据えて、創造のための破壊を行う人。
端から見て、どれだけ順風満帆に見えても当の本人はそれで満足しているかというとそうでもなくて、人知れずこのままで良いのかなどと悩んでいたりもする。
ただ多くの人は「現状維持」を選択する。
若いうちはまだいいが、齢を重ねるにつれてそれは顕著だ。
リスクもあるし、やっぱり勇気もいる。
守るべきものも増える。
いや、別に現状を維持することは間違いではないのだけれど。
人一人が持てる荷物に限界はある。
新しい景色を見たくなった時、今までの荷物を捨ててでも未開の地へと向かう電車に飛び乗ることが出来るのか。
最近はこのままじゃだめだと思っている。
現状に甘えてしまっていたら、もう前には進めないからだ。