音楽とITでのんびり生きる田舎のおじさんのブログ

「こんなアーティストのライブは飽きる」5つの共通点と、その対策を考えてみた

 

 

僕は長い事バンドやアーティスト生活を続けているので、共演者としてだったりお客さんとして他者のライブを観る機会が多いです。

 

オブラートに包まず言うと、恍惚を覚えるような凄まじいライブもあれば、観てるのが正直苦痛に思えるライブもあるのが現実です。

個人的には、演奏するものとしてなるべく他の演者から良い部分を盗むつもりで俯瞰で観ていますが、どうしたって気になってしまう点も多々あります。

 

これはきっと僕だけに限らず、すべてのバンドマンやシンガーソングライター、閲覧者の多くが思うことだと思いますが、あまりにもセンシティブなのであまり口に出すことはありません。

 

 

あくまで個人的な一つの意見として、観ていて飽きるライブの共通点をまとめます。

また、この記事を読むアーティストのライブが少しでもよくなればいいな、と純粋に想うので、それぞれの対策も真剣に考えてみました。

 

ただの批判記事ととられてもしょうがないですが、僕も一人の演奏家として自戒も込めてまとめるつもりです。

 

 

使うコードやメロディがほとんど同じ

手癖とかキーレンジも関係してくる部分ですが、基本的にコード進行や展開、メロディの抑揚が少なく、聴いている側としては退屈を覚えるパターンです。

 

僕自身もかつてそうだったんですが、好みのコード進行や手癖などは恐らく誰にでもあります。

ただ、そればかりに傾倒するとどうしても他の曲と似てるコード進行やメロディラインになりがちです。

 

とある作曲家が

「どれだけ音楽を作れるかは、どれだけ音楽を聴いたかで決まる」

という発言をされていました。

 

個人的にも少なからずその影響はあると思います。

自分の好みだけに頼らず様々な音楽を聴くことで、自分のポテンシャルの引き出しを増やすような感覚です。

 

僕の場合は、そうやって気になった曲をなるべくコピーします。

譜面を見てコピーすることもあれば、耳コピをすることもあります。

オリジナル楽曲を作るようになるとどうしても自分の手癖に頼りがちにあるため、一定の間隔でコピーすることはマジでお勧めします。

コード展開やメロディだけでなく、音作りや奏法などの学びも多いです。

 

また、音楽理論を学ぶことも非常に有効です。

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普段ライブハウスなどで演奏するバンドマンやSSWの多くは、恐らく理論などを学ぶ人のほうがマイノリティだと思いますが、これは自分も理論を学んで痛感しました。

勿論、知らなくてもかっこいい曲作る人は沢山いますし全然いいと思いますが、最低限の理論は知ってた方が有利であることは確実です。

 

個人的には理論は「表現や選択肢を増やすもの」という感覚です。

日本語だけを話すだけでもいいですが、色んな国の言葉を覚えればそれだけ多くの人とコミュニケーションが取れる事だったり、RPGゲームに於いて一つの職業を全うするよりも様々な職業を経験した方が戦い方の選択肢が増やせるような感覚と似ています。

 

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対策まとめ

●他のコード展開やメロディラインを増やす。
●色んなジャンル、色んな曲を聴く。
●それらをコピーする。
●音楽理論を学ぶ。

 

ライブや曲に抑揚がない

前項にも少し起因する部分ですが、分かりやすく言うとメリハリや静と動のようなダイナミクスなどがなく、ライブが終始のっぺりとした印象のタイプ。

バンドよりも音数が少ないシンガーソングライターや弾き語りアーティストの方が特に関係性が強めです。

 

静と動の部分で言うととても分かりやすくて、「キメ(休符)」を作るだけでもかなり印象が変わったりします。

料理で言う「対比効果」に似ていて、例えばスイカに塩を振るとかしょっぱい料理に隠し味で砂糖を加えるというような相対にあるものを配置することで、その味を際立たせるようなイメージです。

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他にも変拍子を入れ込んでみたり、タメを作ってみたりと、ギミックとしてそれらの要素を加えることで、観てる人も一緒に楽しんでくれる抑揚を作る。

 

 

弾き語りの場合は音数も少ないのでバンドよりも特に抑揚の付け方が難しいです。

そういう場合に有効なのは、ストロークに変化を出したりピッキングのニュアンスを変える事が簡単かつ効果絶大です。

 

ストロークの数を半分にしたり、アクセントの部分を変化させてみる。

ピックの当て方やタッチ(ベロシティ)を揺らしてみる。

ギターの場合だとフィンガーピッキングやスラップを入れるなど、奏法だけでもかなりアプローチに変化が期待できます。

 

セットリストとしては間に音数の少ないバラードを盛り込んだり、MCでも変化付けられたりすると、観てる側も楽しめる可能性が拡がります。

 

テレビでよく見るお笑い芸人も、

「緊張と緩和」

がとても重要だと聞いた事があります。

 

そういうギャップがお客さんを飽きさせないのでしょう。

 

対策まとめ

●休符や変拍子、タメを入れてみる。
●ストロークやピッキング、タッチに変化を付ける。
●「緊張と緩和」「静と動」を意識する。

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キーが合っていない、ボーカルが良くない

ライブが歌ものである場合、どうしたって一番気になるのはボーカルです。

演奏がイマイチでも、ボーカルの存在感や上手さでそれらが相殺されるような時もあります。

バンドの顔、とはよく言ったもので、アーティストの第一印象がほぼそれで決まる可能性が高いです

 

ことアマチュアのライブでは、見るたびに上手くアーティストも居れば、全然上手くなっていかないアーティストも居る。

恐らくはそこまで重きを置いて活動していないか、個人的な練習をしていない、それに対して危機感がないのかもしれません。

 

作る曲に対してキーが合っていないようなら、チューニングを変えたり、カポタストやトランスポーズを使うことでも解消できるし、逆に自分のキーに合わせた作曲をするとかでもいいと思います。

そもそも、ボーカルのキーレンジがどのくらいなのか?という部分は割と曖昧なアーティストは多く、ボーカルのベストパフォーマンスを考えるとその辺はまず考えていい部分だと思っています。

 

プラス、歌い方が耳障りじゃなく印象に残るような声質で歌えると、聴き手の印象はガラッと変わります。

外観で惹きつけるか、演奏や歌で惹きつけるかのどちらかしかないわけで、その両方を兼ね備えられたら最強かなー、と思います。

 

歌ものの音楽をやる場合、最優先で良くする部分はボーカルだと考えます。

ボイトレなどに通うと、第三者目線で判断されるので有効です。

俯瞰で観ることは大切です。

 

対策

●ボーカルのキーレンジを理解する。
●キーに合う曲を作る、または移調する。
●ボイトレに通い、第三者目線で考える。

「ココナラ」などクラウドソーシングでボイトレも可能です、良い時代。

エンタメ性が無い、自分に酔い過ぎている

酔っぱらいのイラスト(女性会社員)

かなり極端な言い方をすれば、客観的なステージングを考えずに所謂「自己満足」で終わってしまっているパターンです。

 

そうなるつもりは無くても、どうしたって自分の活動に酔いすぎてしまっていて

「どうしたらお客さんを楽しませられるのか?」

という部分をあまり考えていない。

結果としてお客さんは退屈を感じてしまう事になる。

 

体感上、このケースはとても多いです。

歌い方一つでも、ナルシズムを感じて、それを受け入れられる人と受け入れられない人がいます。

 

活動のスタイルや方向性でそれぞれのアクションはあるとは思いますが、個人的にいつも感心するのは、客観と主観を常に両立させているビジュアル系のバンドです。

 

V系のバンドの殆どは常にお客さんをどうやって楽しませるのかを追求し、そして自分たちへの陶酔も忘れない。

一般的に見るとちょっと腫れモノに触れるような立ち位置ですが、V系のバンドマンたちから学ぶことはとても多いと感じています。

 

恰好を真似しろとかじゃなくて、常に俯瞰で自分たちの活動やステージを考え、自分たちが一番かっこいいところをステージでお客さんに提供するという、基本的且つ重要な活動をしてるバンドがV系に多いという話です。

 

キャラ設定とかバンドの方向性にも関わってくる話ですが、

「ステージ上で自分の音楽を見せて届ける」

という性質上、見てもらう人に楽しんで貰うという部分は無視しちゃダメなわけで、自ずとエンターテイメントを考える事に直結してるはずです。

 

そういう意味では、自分たちが何を目指しているか?どうなりたいのか?端から見たらどうなのか?という部分から考えてもいいのかもしれないです。

 

「ステージの上では自分が最高だと思え。ステージを降りたら自分は最低だと思え」

かの有名なエリッククラプトンの言葉が、いつも僕の心の中にあります。

 

国内だと椎名林檎さんは色んな要素を兼ね備えていて素敵です。

 

対策

●エンターテイメントを考える。
●俯瞰で活動を捉える。
●ガチめのアンケートを取ってみる。
●ライブの練習やライブを録音録画して省みる。

 

 

 

売りが分からない(何を見てほしいのか分からない)

バナナの叩き売りのイラスト

これも前項と深く関わった部分だと思いますが、ライブを観ていて「何を売りにしているのか?」が不鮮明だと、割と自己満になりやすい傾向があります。

受け取り側の好みとかもあるのは当然ですが、ぞれでも圧倒的なアーティストのライブはこちらが本意不本意関係なく素晴らしいライブを届けてきます。

 

単純な話、パッと聴いて

「良いか、良くないか」

第一印象はすごく大事です。

だし、聴き手としてもなんとなく分かってしまう。

 

そこらへんがボンヤリしているアーティストのライブは結構な確率で飽きてくる。

 

ジャンルとかにもよるんだけど、すでにこの世は素晴らしいアーティストが溢れている中、何か尖って惹きつけるものが無いと他のアーティストとの差別化はできないです。

趣味でやってるなら全然関係ないですが、それでも上手い下手関係なく何か工夫をしたりとか努力してるのがライブ中にちらほら見えるとすごく印象がいいです。

 

ありきたりなサウンド、ありきたりな歌詞、ありきたりなフレーズ、ありきたりなメロ、ありきたりなリフ、などなど、同じようなことをしてもアーティストによって受ける印象が違ってくるのは、おそらく自分の売りとか味みたいなのがハッキリしてるとか、何かが圧倒的な感じとかの差だと感じています。

キャラクターとかにも関係ありそうですね。

 

目に見えるようなことだけでもないので非常に難しい部分ではありますが、その目に見えない「良さ」みたいなものに、人は惹きつけられていくんじゃないかな?と個人的に考えています。

 

 

対策

●売りや推しを明確にする。
●それを尖らせる。
●他のアーティストと差別化する。
●オンリーワンの圧倒的な何かを追究する。

何気にマネジメントやビジネス書は、アーティスト活動に有益です。おすすめ。

 

 

まとめ

 

そんなわけで個人的に想うことと、割と簡単に取り組めそうな対策を考えられる範囲で上げてみました。

そんなに簡単に変われば誰も苦労しませんが、我々のやってることはそういうことだと思っています。

 

定期的に啓蒙の記事やセンテンスが界隈を賑わしたりもしますが、どのケースも「俯瞰で捉える」事が大事です。

色んな見地から自分の活動を見極めて、それぞれが見合ったステージングが出来ればオールオッケーな気がします。

 

【関連】

「動員の少ないバンドはライブするのを止めてもらえないだろうか」というブログに関して思ったこと

 

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