youtubeでの動画制作を始めるようになってから、色んなジャンルのyoutube番組観るようになった。
好きなタイミングで好きなコンテンツにアクセスできるという、エンターテインメントとしてメガムーブメントとなったyoutube。
本当に感動したり、笑ったりもできる反面、危険ななものや違法のものまでが混在する異様なサービスでもあったりするわけで、一概に全て容認できるようなコンテンツばかりがアップロードされているわけではない。
世界でも動画の撮影中にハプニングが起きて命を落としてしまったり、世界的に波紋を起こすような大問題に発展する動画も後を絶たない。
先日、何気なしに観た動画がとてもひどかった。
日本人のyoutuberが営業中の飲食店に突撃してドッキリを仕掛けるものや、出前のオーダーを歌いながら注文するというもので、正直観ていてすごく不愉快だった。
面白ければなんでもいいのか?
僕自身飲食店での経験も短くなく、繁忙期やランチやディナータイムといった日毎でも忙しい時間帯がある。
暇な時間なら良いというわけでも全くないんだけど、例えば僕がお店にいて営業中に突然それをやられたら流石にキレると思う。
前段階で打ち合わせがあったとか、フィクションでそういうコンテンツを作ってるならいいと思うけど。
問題の動画のサムネイルや概要欄には「店員ガチギレ」と書かれていた。
そりゃ当たり前だ、馬鹿なのか。
自分がやられたらどう思うか、考えなかったのか?
面白ければ何でもいいのか?
驚いたのはリスナーも高評価を多く付けていて、コメントでも面白い、最高!などとの残されていたこと。
SNSでも、時折モラルの無い投稿をして燃えている事案が沢山ある。
でも大概、自分主観でしか物事を考えず、ただ「面白ければいい」とか、「ぶっ飛んだコンテンツ残したい」とか、他者に対する配慮を完全に無視した短絡的な一面しか見ることができない。
こういう時代だし、こういう意見を僕が発してもきっと世界は変わらないけど、モノづくりを生業にするものとしては「面白ければ何でも許される」という何とも気持ちの悪いカルチャーが氾濫してしまっていることに正直恐怖を感じる。
笑いはとても大事だ。
誠実に生きることだけがすべてではないと思うし、時には何も考えず笑える時間はとても尊い。
ただ、周りの迷惑を顧みることなくただ自分が良ければいいような笑いは不必要だ。
自分でyoutubeをやるようになってから、名うてのyoutuber達の頑張りやコンテンツ力の高さに毎日感動することも増えたけど、同時に人として落胆する機会も増えた。
多分もうそういうフェーズにいるよね、人を助けることもあれば、逆に悪影響を及ぼすこともある、そういうコンテンツ。
とても素晴らしい動画もあるけど、そういう悪しき一面しか知りえない人間からしたら、「youtubeは良くないサイト」というイメージは払拭できないだろうと思う。
僕も一段と気を引き締めたいと思う。